11月22日(土)公開の映画「想いのこし」の完成披露イベントが、11月10日に都内で行われ、出演者の岡田将生、広末涼子、松井愛莉、巨勢竜也、鹿賀丈史と平川雄一朗監督が登壇した。
同作品は、人気小説「彼女との上手な別れ方」を映画化したもので、ドラマ「JIN-仁-」('09年、'11年 TBS系)や映画「ツナグ」('12年)など記憶に残る感動作を次々と生み出す平川雄一朗監督が、この世に“想い”を残して去る者と残されて生きていく者の決して交差するはずのない“想い”をドラマティックに描く笑って泣ける極上のエンターテインメント。金と女に目がないガジロウ(岡田)は、ある日、不慮の交通事故にあう。幸い無傷で済んだガジロウだったが、その事故で亡くなったポールダンサーのユウコ(広末)と、その仲間たちが現れる。一人息子の幸太郎(巨勢)を残して逝ったユウコ、結婚式を目前に控えていたルカ(木南晴夏)、同級生に密かに思いを寄せていたケイ(松井)、やり残した仕事が忘れられない元消防士のジョニー(鹿賀)ら、この世に未練を残して死んでしまった4人は、自分たちのことが見えるガジロウに、やり残したことを叶えてほしいと懇願する…といったストーリー。
登場した岡田は、「今回は最低なクズ野郎を演じました。あまり演じたことのない役なので、僕的には挑戦した役です」とあいさつ。一方、広末は「初めて台本を読んだときから涙がぽろぽろと出てしまって、とってもハートフルな温かい気持ちにさせられる素敵なメッセージの詰まった映画です。出来上がりを見たときも、『こんなに笑えて泣けるジェットコースタームービーは、久しぶりに見たな』と気持ちいい涙を流しました。きっと性別を問わず広い世代の方々に見てもらえる作品だと思います」とアピール。
また、撮影で印象に残っているエピソードについて岡田が「二度と着ないであろうウエディングドレスを着たことです。『似合ってる』と言われてもうれしくないし、『似合ってない』と言われるのもちょっと複雑だし…。もう着たくないですね」と明かすと、広末が「意外に似合っていて、違う岡田くんが目覚めてしまったかもと思うくらいでした(笑)」とにやり。さらに、平川監督から「ちょっとオカマっぽかったよね(笑)」とからかわれた岡田は「全然目覚めてないです! 女装は趣味じゃないし!! 目覚めないし、絶対大丈夫です」と慌てて否定していた。
ほか、最低な男性という役柄を演じた岡田は、「(演じているときは)広末さんに、嫌われよう、嫌われようとしながら演じていたのですが、(撮影していないところでも)本当に嫌われていないか心配でした」と告白。それに対し広末は、「岡田くんは繊細でピュアな柔らかい感じの印象だったのですが、そのイメージとは対照的なガジロウが思いのほかリアルで、ちょっとイラっとしました(笑)」とユーモアたっぷりに岡田の演技力の高さを絶賛し、「こんな岡田くんは見たことなかったので、新境地なんじゃないかな。岡田くんファンは必見です!」とアピールした。
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