「第26回フジテレビヤングシナリオ大賞」の受賞作品が決定し、11月26日に同局にて大賞を受賞した倉光泰子さん、佳作の坂本絵美さん、蓼内健太さん、村井真也さんの記者会見が行われた。
「フジテレビヤングシナリオ大賞」は、第1回の大賞を「東京ラブストーリー」(’91年、フジ系)や「最高の離婚」(’13年、フジ系)の脚本家・坂元裕二氏、第2回の大賞を「101回目のプロポーズ」(’91年、フジ系)、「ひとつ屋根の下」(’93年ほか、フジ系)の脚本家・野島伸司氏が受賞するなど、プロの脚本家への登竜門となっている賞。
第26回の今回、応募総数1807編の中から大賞に選ばれたのは倉光さんの「隣のレジの梅木さん」。倉光さんは4歳の子供を持つ31歳の女性で、「受賞の知らせを受けた時はまさか選ばれると思っていなかったのでびっくりしました。思いを込めて書いた作品が選ばれ、映像化されるのは本当にうれしく光栄です」と受賞の喜びをコメントした。
また、審査委員長・草ヶ谷大輔氏は「ことしは例年よりレベルの高い作品がそろっていました。そんな中でも、倉光さんの作品は満場一致で大賞に。読み終わった後の強烈なインパクト、普通ではない独特の世界観とキャラクター。いわゆる“ドラマ”の型にはまっていない。でも、その中で共感ができる部分がありました」と倉光さんの作品を絶賛した。
そんな倉光さんの「隣のレジの梅木さん」は12月放送で映像化が決まり、現在撮影中。倉光さんは「撮影現場に足を運ばせていただいて、自分の書いた作品が映像になるのはうれしかったです。“人生にもがいている人”に見ていただきたい」と語り、「実は、エキストラで参加させてもらいました(笑)。妊婦役だったんですけど、私も第二子を妊娠中でおなかが大きく、ちょうどよかったみたいで…」と撮影エピソードも明かした。
ドラマ化について、草ヶ谷氏は「映像化が難しい作品で、演出家は頭をかかえながら作っています。倉光さんの書いたセリフを一つ一つ丁寧に演出して、よい作品になると思います」と語り、作品に太鼓判を押した。放送日程は後日発表される。
なお、第27回「フジテレビヤングシナリオ大賞」は12月より募集が開始される。
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