テレビ東京系ほかで放送中の「NARUTO-ナルト-疾風伝」(毎週木曜夜7:30-7:58ほか)は、強大な力を持つ尾獣の一体・九尾の人柱力であるナルトを狙う仮面の男とカブト、そしてナルトを守るためそれを迎え撃つ忍連合との間で始まった第四次忍界大戦を舞台に、ナルトとサスケやサクラら仲間との絆、九尾との関係性の変化、仲間や里を守るために戦うナルトの姿を描くバトルアクションアニメ。
木ノ葉隠れの里の忍びで、九尾の人柱力である主人公・うずまきナルトを演じる竹内順子にインタビュー。連載が終了した原作や12月6日(土)公開の劇場版「THE LAST-NARUTO THE MOVIE-」について、長年演じるキャラクターへの思いを聞いた。
■竹内順子 インタビュー
――漫画連載は終了することが発表され、テレビシリーズも物語が佳境に入っていますが、竹内さん自身は終わりに近づいているような感覚はありますか?
物語はひと区切りを迎えると思いますが、私自身は終わりに向かっている感じはないですね。アフレコも続いていますし、まだ実感は湧かないと思います。
――劇場版「THE LAST-NARUTO THE MOVIE-」は、テレビシリーズからさらに2年後の物語ですが、ナルトが成長・変化したと感じるような部分はありますか?
2年後のナルトは相手のことを考えて話すようになったのではないかと、感じました。例えば、子供の時はけんかしてチームワークを培っていくように、自分の主張を口にしていたように思うんです。ですが、成長するに従って、人のために話す、相手の言葉に耳を傾けるために話すというふうに変化していると感じました。これまでと変わらず、鈍感な部分も残っていますけどね。
――では、「ナルト」という作品に長く携わってきて、竹内さんが変わったと感じるようなことはありますか?
変わったとしたら、グッと一気にみんなで作品の世界を作れるようになったことでしょうか。テレビ放送もかなり長いので、回を重ねるほどに空気感を作り上げるスピードは早くなっていると思います。
――今回の映画のテーマとして「愛」が挙げられます。これまでも家族愛や友情愛など「愛情」を描いたエピソードで、特に印象に残っているものはありますか?
「愛」と表現すれば、いろいろな形があると思います。今回は特に「友情」という愛が強く印象に残っています。映画では、ナルトもしっかりして、人気者になっているのですが、任務中に膝を抱えて落ち込んでいるシーンがあるんです。そんなナルトをシカマルが「お前は何しに来たんだ!」って叱咤(しった)激励してくれるし、サクラちゃんはナルトの気持ちをくみ取った上で「こうじゃない?」と女性的感性で言ってくれる姿は「とても良い関係だな。これが友情だな」と思いました。
――最後に、見どころやファンの方へのメッセージをお願いします。
テレビシリーズは最後に向かって人間愛を感じられるエピソードがたくさんあるので、動くナルトたちの姿で楽しんでいただきたいです。さらに映画では、テレビシリーズの2年後の未来が描かれているので、どんな世界になっているのかなとご覧いただきたいと思います。
なお、12月4日(木)放送の「NARUTO-ナルト-疾風伝」は、「映画公開直前スペシャル 日向の姉妹~変わらぬ運命~」と題して、日向一族のヒナタとその妹・ハナビの過去を描く1時間スペシャルになっている。
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