ドラマ「途中下車」出演の北村一輝と原田知世が“パニック症”を語る

2014/12/10 21:01 配信

ドラマ

ドラマ「途中下車」の記者会見に登場した(左から)北村一輝、松田知己、原田知世

12月25日(木)にNHK総合で放送される特集ドラマ「途中下車」の試写会と記者会見が12月10日に都内で行われ、出演者の北村一輝、原田知世、松田知己が出席した。

同作は北村森の同名小説を原作に、パニック症を患った敏腕編集者とその家族を描くヒューマンドラマ。多忙な日々を送る灰島(北村)はパニック症にかかり仕事がままならなくなるが、見栄っ張りな性格から会社と家族に病気を隠したまま退職する。妻の紗江(原田)や小学2年生の息子・樹(松田)との衝突も増えて孤立を深める灰島だったが、家族との関係を見詰め直し、やがて息子と旅にでる決心をする。

同作を機にパニック症の可能性を診断するチェックリストを試したという北村は、「『この症状に当てはまる方はすぐに病院に行ったほうがいい』という20個ぐらいの項目があるんですが、僕は全部当てはまりまして」と苦笑い。自分の生活を見直すきっかけになったそうで、「ちゃんと自分の時間も取ろうと、いろいろ考えるようになりました」と意識の変化を明かした。

また、灰島を支える献身的な妻を演じた原田は「一人ではなかなか出口が見つからなくても、周囲の人たちが理解することで乗り越えることができる病気なのかなと。周りの助けがとても大事なんだということがよくわかりました」と、家族の大切さを語った。

絶景が続く北アルプスの立山でも撮影が行われた同作だが、北村は現場を振り返り「何年分歩いたんだろうというぐらい山登りが過酷でした。技術スタッフの方は何十キロもの荷物を持ちながら移動して。帰りには『やっと下山できた』って涙を流す女性スタッフもいたり」と辛い舞台裏を告白。しかし、好天の下で撮影できたことは幸運だったそうで、「あそこまで雲海がきれいに見れたのは、何カ月に一回ぐらいだそうです。ラッキーな巡り合わせもいろいろあり、撮影の過酷さも忘れました」と、映像美の面でも作品をアピールした。