「ソチ五輪」でのフィギュアスケート・羽生結弦選手の金メダルに沸き、日本エレキテル連合の「ダメよ～、ダメ、ダメ」が流行した“ワールドカップイヤー”の'14年が終わり、もうすぐ新年がやって来る。'15年にはどんな出来事が待っているのか？ 平日早朝に放送されている報道番組「Oha！4 NEWS LIVE」(日本テレビ系、BS日テレ)でスポーツキャスターを務める加藤多佳子に’14年を振り返ってもらい、'15年に期待していることを聞いた。
――まずは、'14年の出来事を振り返ってみて、一番印象に残っていることは？
仕事柄、やはりスポーツですね。'14年はあらためて“スポーツイヤー”だったなと思うので。「ソチ五輪」「サッカー・ブラジルW杯」という大きな大会に、テニスの錦織圭選手の活躍などニュースもたくさんあったのですが、中でもスキージャンプの葛西紀明選手の活躍に一番感動しました。あと、その二つの大会は時差の関係で日本では深夜から早朝に放送されることが多く、「Oha！4」で速報を伝えることが多かったんですよ。特に、日本中が注目していたスキージャンプの高梨沙羅選手の滑空やフィギュアスケートの浅田真央選手の演技が番組開始直前に終わり、どこよりも早く報道したことが印象的でした。
――’15年に最も注目する出来事もスポーツですか？
そうですね。まずは1月の男子サッカー「AFCアジアカップオーストラリア2015」です。優勝すれば連覇とともに日本代表が新体制になって初のタイトルになるので、期待しています。どんなメンバーになるかも楽しみです。特に、「ブラジルW杯」では悔しい思いをしましたが、先日の親善試合でもトップ下でのびのびプレーしていた香川真司選手(ドルトムント)に活躍してほしいです。あとは、9月の「ラグビーワールドカップ2015イングランド大会」にも注目しています。ラグビーは日本ではまだそんなにメジャーなスポーツではないんですけど、’19年の大会が日本での開催に決まっていて、この大会の成績が’19年大会成功の鍵を握っていると思うんです。以前、仕事で高校ラグビーに関わらせていただいたことがあったんですけど、そこで'19年に向けてラグビーの認知度を高めようと努力しているたくさんの人たちの姿も見ているので、そういう意味でも選手の皆さんには頑張ってほしいです。女子サッカーの人気も“なでしこジャパン”が'11年の「W杯」で優勝したことによるところが大きいと思うので、ラグビーもそれをヒントに、日本初開催の盛り上がりにつながる活躍を期待します。
――そんな“なでしこジャパン”が出場し、連覇を目指す「FIFA女子ワールドカップカナダ2015」についてはいかがですか？
王者として臨む「W杯」になるのですが、4年前とは選手も入れ替わると思うので、若手の活躍に期待したいです。特に、猶本光選手(浦和)が大好きなので、彼女の活躍でぜひ連覇を達成してもらいたいです。
――スポーツ以外でも特に注目していることがあるとか？
はい。私はハロー！プロジェクトの大ファンなのですが、6月に結成10周年を迎える℃-uteに注目しています。横浜アリーナでの初の単独公演も楽しみです。℃-uteはプロデューサーのつんく♂さんも「断トツ」とおっしゃっているくらい実力があるグループなんですよ。私もライブに何度も行っていますが、今はたくさんいるアイドルがいて、「あれもこれも行きたい。でも全部は行けないし…」といった中でも、℃-uteは「また絶対に行きたい」と思わせてくれるグループなんですよ！ この「アイドル戦国時代」を、10年のキャリアを地道に築いてきた彼女たちが生き抜いていくのではないかと思っています。あと、℃-uteはメンバーの矢島舞美さんが、11月にモーニング娘。'14を卒業した道重さゆみさんに代わってハロー！プロジェクトのリーダーになったんですよ。歴代のリーダーはモーニング娘。の方だったので、新たな展開にも注目しています。
――AKB48も12月に10周年を迎えるのですが、彼女たちにはどんな思いがありますか？
AKB48も10年なんですね！ 私自身はそんなに意識していないんですけど、“ハロプロ”は何かとライバル視されることがあるので、少し複雑な気持ちはあるのですが、彼女たちの活躍でアイドルが身近になってきたと思います。それでやっぱり秋田出身のアイドルが気になっちゃうんですよ。乃木坂46には生駒里奈さんと鈴木絢音さんの二人の秋田出身者がいるのですが、研究生の絢音さんには飛躍を期待したいです
――'15年3月14日には北陸新幹線・長野～金沢間が開業しますが、これについては？
私は秋田出身なんですけど、’97年の秋田新幹線開業のことを思い出しますね。小学生だったのですが、地元がすごく盛り上がったのを覚えています。私も大曲～秋田の一区間でしたが、すぐ乗りました(笑)。東京が身近に感じられるようになったし、観光客も増えると思います。まだあまり北陸に行ったことがないので、開通したらぜひ乗ってみたいです。
――ご自身の'14年を振り返ってみていかがでしたか？
もともとスポーツが大好きでこの世界に入ってきた私にとっては、スポーツの話題が多かった年だったので、すごく充実した1年でした。スポーツの話題が多いということは、それだけ感動することが多かったということでもあるので、刺激的でした。まだまだ未熟なのですが、とても成長させていただいた1年だったと思います。
――初めてご自身のカレンダー('15年用)も発売されましたね！
カレンダーを出せるなんて思ってもいなかったので、純粋にうれしかったです。フィギュアスケート「NHK杯」に臨む際の羽入結弦選手の言葉を借りれば、“今できる最高の姿”をお見せできているのではないかと…(笑)。たくさんのスタッフの方が関わってくださって作り上げたものなので、自信を持って送り出させていただきました。
――それを受けて、'15年の抱負は？
引き続きスポーツに関わる仕事ができたらいいなと思っています。’14年は仕事をこなすことで精いっぱいだったので、’15年はもっと現場に足を運んで、自分の言葉でしっかりと情報を伝えられるように成長したいと思います。スポーツって男性のイメージがありますが、女性の私がこれまで以上に女性にも分かりやすくスポーツを伝え、スポーツを盛り上げていきたいです！
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