舞台は新宿歌舞伎町。ヒロイン前田敦子が語る大人の恋愛群像劇

2014/12/22 18:33 配信

映画

互いに理想を追い求めるが故にすれ違うカップルを演じる染谷将太と前田敦子(左から)©2014『さよなら歌舞伎町』製作委員会 R15+

‘15年1月24日(土)より公開される映画「さよなら歌舞伎町」。新宿・歌舞伎町のラブホテルを舞台に5組の男女の欲望が交錯する恋愛群像劇。本作で有名ミュージシャンを目指すヒロインに挑む前田敦子が映画について語った。

彼女は本作へのオファーがあった際、廣木隆一監督のもと染谷将太と共演すると聞いた時「参加したい」と即答したとか。廣木監督は映画「ヴァイブレータ」('03年)や「軽蔑」('11年)などを手がけた鬼才。「この作品は廣木監督ならではの作品に出来上がっていると思うんです。具体的にはピンクなところとか(笑)。でもそれを知ったのはこの話を頂いてからで、私は映画『余命1ヶ月の花嫁』('09年)のイメージが強かったので、脚本を頂いたときに、あれっと思いました(笑)。でも、すごく歴史がある方なんだなと思って一緒にお仕事させてもらえる事がすごくうれしかったです」と出演に至るまでの経緯を語った。

AKB48卒業後、個性豊かな監督のもと女優業にまい進してきた彼女。本作で演じた沙耶に関しては「夢のために必死で、最終的には何かをつかもうとしているんだということは分かります。彼女がとても素直だということも。でも、すごく不器用なんです。それを本人も分かっているから、彼女なりにもがき苦しみながら夢を叶えようとしているんだけど、どこかもうダメなんじゃないかっていう諦めの思いもあったり。すごくジレンマみたいなものを感じていると思いました」と、沙耶と自身の思いを打ち明けた。

さらに作品の中での恋人・徹については、「恋人の徹も沙耶と似ていて、二人とも打算的じゃないんです。物語の冒頭から倦怠期を迎えたカップルとして始まっていて、沙耶はサインを出しているんですけど、徹は全く気付かなくて。『もう、男って鈍いな!』って思いました(笑)。あらためて男女って根本的に違うんだと思いました。だから男の人に何かを試すということは必要がないのかも。まっすぐぶつかっていくとすごい衝突があるのかもしれないけど、分かり合いやすいんだろうなと思います」と語った。

新作映画公開を記念してCS放送のチャンネルNECOでは、12月23日(火)に映画「クロユリ団地」のスピンオフドラマ「クロユリ団地~序章~」の一挙放送を、‘15年1月4日(月)には映画「クロユリ団地」とスピンオフドラマの一挙放送を、CS放送の日本映画専門チャンネルでは、‘15年1月25日(日)に映画「Seventh Code :セブンスコード」を放送する。さまざまな役柄に挑戦している彼女の演技を振り返りつつ、新春は劇場に出かけてみてはいかがだろうか。