「全力離婚相談」で真矢みきが名古屋にハマる!?

2014/12/19 00:41 配信

ドラマ

「全力離婚相談」の試写会に登場した主演の真矢みき(左)と共演の舘ひろし(右)

1月6日(火)からNHK総合でスタートするドラマ10「全力離婚相談」の試写会と会見が同局内で行われ、主演の真矢みき、共演の舘ひろし、1、2、6、7話の脚本を手掛けた小松輿志子らが登壇した。

同作は名古屋を舞台に、企業法務が専門の弁護士だった真矢演じる竹内美晴が離婚相談室を立ち上げ、DVやモラルハラスメントなどさまざまな離婚問題に取り組む姿を描く。

真矢は「17歳以来の六畳一間に三カ月というのは、役者としてお芝居に向き合うという意味で充実した時間を過ごせました」と撮影期間中、名古屋に住んでいたことを明かした。

また、作品について「自分が出ずっぱりなので客観視はできないものですが、あらためて人は一生懸命自分の人生と格闘して生きてるんだなと。そして人ともぶつかったりすることで作られてる人生なんですが、また人によって救われているんだということを強く感じました」と語り、自身の役については「普段の自分は違うんですが、頂く役は出来た役が多くて、どこもミスがない、フィギュアスケートだったら相当な点が取れてるようなノーミスな人間の役が多いんですけど、今回は頭をボコボコに打ちながら、でも、一歩前に進んでいくというところが見ていただいた方が入りやすい役なのかなと思っております」とアピールした。

さらに、共演した舘について「何よりも舘ひろしさんが所長だったので、私はとにかくオフもオンもドラマ中もすべて舘さんの胸をお借りして、終えることができました。舘さんとお芝居させてもらっている時はかなり目がキラキラしているところもあると思います」と、信頼している様子だった。

そんな舘は「名古屋出身というだけでキャスティングしていただいたような気もしなくもないですが(笑)、とにかくこの作品で真矢さんの邪魔ならないように、それだけを心掛けてやらせていただきました。NHK名古屋からうちの実家が近いので、母が撮影現場に陣中見舞いに来てくれて、そういう意味では親孝行できた作品だなと思っております」と撮影期間を振り返った。

また、記者から「名古屋出身ということで撮影に生かせたところは?」と聞かれた舘が「アットホームな現場で、“名古屋めし”ということでみんなでひつまぶしや味噌カツを食べに行きました」と答えると、真矢も「舘さんが開いてくれたお食事会がきっかけで、すごくアットホームな現場になりました。楽屋にもスタッフさんにも手ぶらでいらっしゃるということがなくて、いつも愛知の物をくださるので、愛知の奥深さを日に日に感じました。入り口のきしめんと味噌カツとひつまぶしというイメージだけじゃなくて、こんなに深いのね…と。本当においしかったです。小倉トーストにハマって、いまだに朝は小倉トーストを食べています。私はとにかく愛知ファンになりました」と名古屋の魅力を語った。

一方、脚本を手掛けた小松は「弁護士の話はドラマでもたくさんあるので、今までにないいい意味で異端の弁護士を作り上げたいなと思いました。主人公の美晴は、弁護士の枠を超えて人間味のある解決法を自分で考え出して、離婚の悲しみとかつらさに寄り添うキャラクターにしました。脚本は文字で書くものですが、真矢さんや舘さんの体を通してドラマになっていて、きょうは私もこの大きなスクリーンで拝見させていただいたんですけど、泣いてしまって、誰が書いたんだろう? 良い本だなあと思ってしまいました。毎回主人公に持ち込まれる離婚の案件は非常に難題で、それを主人公がどのようにして解いて寄り添っていくのかを見ていただけたらうれしいです」と、作品に込めた思いを話した。

そして、演出の柴田岳志エグゼクティブ・ディレクターは「1話の脚本を小松さんから頂いた時に一番ビックリしたのは、主人公とはいえ、全シーンに美晴が出ているということです。1話でも全力で走っているシーンがあったと思いますが、これ以降もさまざま真矢さんが見られます。酔っ払って大須アーケードに大の字に寝っ転がることもありましたし、ヒップホップにトライしてくれたこともあったし、女装バーに潜入するために男の設定で演技をお願いしたこともあったし、7話分さまざまな真矢さんの魅力が詰まった作品になっています」と、話が進むごとに面白い真矢が見られる作品になっていることをアピールした。