1月31日(土)に公開される映画「マエストロ!」。この公開を記念して、スピンオフミニドラマを1月10日(土)にCS映画専門チャンネルのムービープラスで放送する。
同番組は映画同様に小林聖太郎監督がメガホンを取り、映画本編に中央交響楽団メンバーとして出演している濱田マリや池田鉄洋、小林且弥らが役そのままに登場。出演者同士の仲も良く和気あいあいとした雰囲気で撮影が進行する中、ワンシーンをさまざまな角度から撮影するなど小林監督のこだわりが随所に垣間見られる。そんな熱意あふれる小林監督がインタビューに応じた。
「もともと「ゲロッパ!」('03年)や「リンダリンダリンダ」('05年)など音楽モノの映画に助監督としてつく機会が多かったので、いつかは音楽映画をやってみたかった」と話す小林監督。今回、オーケストラを題材にした映画「マエストロ!」で念願の音楽映画を監督できた。
ただ、撮影には苦労したことも多かったという。「計12分におよぶ2つの交響曲の演奏シーンを実質4日で撮りきらないといけないという物理的な制約があって、そこを乗り切るのは大変でしたね。綿密に作戦を立て全員が息つく間もなく撮りまくり、ようやく撮りきった時には誰からともなく拍手と歓声が沸き上がりました」と演奏シーンもかなり本格的。
今回放送されるスピンオフミニドラマはコメディータッチで描く中央交響楽団の結成前夜という設定。「“クラシックの映画と聞いて感じる敷居の高さを取り除き間口を拡げる”ということを念頭に、オーケストラ再結成前に喫茶店でくだらないうわさ話をする3人を軸に描く、というところが今回の番組作りの出発点でした」と小林監督。3人の会話の合間には楽器説明や各楽器演奏者の個性を心理学的に解説するなど、オーケストラになじみのない人でも楽しめるような作りになっている。
小林監督に今回のスピンオフドラマの見どころについて聞くと、「ここが見どころだというよりはジワーッといつの間にか見入ってしまいます。そして、映画を見た後にもう一度この番組を見てもらえたら、また違う楽しみが増えるかもしれません」とドラマの魅力を語った。
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