阪神・淡路大震災から20年の節目に製作された特別ドラマ「二十歳と一匹」が1月17日(土)にNHK総合で放送される。これに先駆け報道陣を招いた試写会が行われ、記者会見には主人公・理人役を務めた菅田将暉と、災害救助犬・キュー役を演じたゴールデンレトリバーのハローらが登場した。
大阪出身で震災当時1歳だったという菅田は「僕はそこまでの被害には遭わなかったんですけど、被災していて、当時の記憶は理人と同じように無いんです」と自身の境遇についてコメント。これを踏まえ、同世代の視聴者に向けて「劇中に『阪神・淡路大震災なんて教科書でしか見たこと無い、歴史やし』みたいなせりふがあるんですけど、僕も同じような感じ。なので同世代の人には理人と同じ目線で作品を見て、自分ならどうするかを考えてもらえれば」とコメントした。
また記者から「ハローとの撮影で大変だったことは?」と聞かれると、菅田は「結論から言うと、すごく優秀で何も大変ではなかったです。いわゆる“犬待ち”みたいな状況は記憶にないですね」と感心の表情。しかしハローに顔を舐められるシーンでは菅田が顔に練乳を塗ったと言い、「(練乳のせいで)半日臭かったことが大変だったかな」と漏らし、笑いを誘った。また会見場ではハローに指示を出すなど息の合ったやりとりを披露する一幕も。そんなハローの姿を見た菅田が記者陣に「かわいいでしょう?」と目を細めるなど、メロメロの様子だった。
なお理人と暮らす祖父の弘を小林薫、祖母の富美子を風吹ジュンが演じており、2人の名優との共演については「贅沢過ぎて常に幸せでした」と感慨深げ。「何をしてても絵になるお2人で、気を抜くと(自分が)観客にさせられるパワーがありました」と大先輩の演技に敬意を表した。
ドラマ「二十歳と一匹」は、阪神・淡路大震災で両親を亡くした青年・理人が、その20年後に災害救助犬のハンドラー(訓練士)を目指す物語。共演には小林、風吹のほか、本田博太郎、桐山照史、足立梨花、高橋努、堀内正美らがラインアップされている。
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