奇跡の舞台「プルートゥ PLUTO」が幕明け! 森山未來『どの風景を切り取っても美しい』

2015/01/10 09:19 配信

芸能一般

舞台「プルートゥ PLUTO」の囲み取材に登壇した演出・振付のシディ・ラルビ・シェルカウイ氏、森山未來、永作博美、柄本明(前列左から)、吉見一豊、寺脇康文、松重豊(後列左から)撮影:小林由恵

浦沢直樹と長崎尚志による人気漫画「PLUTO」(小学館)を、森山未來主演で舞台化した「プルートゥ PLUTO」が1月9日、初日を迎えた。漫画「PLUTO」は、手塚治虫の鉄腕アトム「地上最大のロボット」を原作にし、現在は20の言語に翻訳され、全世界に愛読者を持つ作品。漫画以外でのメディア展開は今回が初めてで、演劇ファンのみならず、多くの人々から期待と注目を集める舞台化といえる。また、舞台にはスペシャルゲストとして、世界初の感情認識パーソナルロボット「Pepper」が出演(出演は全3回)。世界でも有名なロボット「鉄腕アトム」と、最新ロボットの“共演”が実現する。

初日前日の1月8日には、プレスコールと囲み会見が行われ、会見には森山のほか、永作博美、柄本明、吉見一豊、松重豊、寺脇康文、演出・振付を手掛けたシディ・ラルビ・シェルカウイ氏(ベルギー)が登壇。

世界でも注目のクリエーターで現代舞台芸術をけん引するラルビ氏は、「手塚治虫氏の作品の大ファン。この作品は深くて壮大なスケールでとても面白い。シェークスピアの作品を扱っているかのような多くのキャラクターが登場しますが、こういったチャンスを頂けてラッキーだった」と目を輝かせ、日本以外の上演に関しては「ぜひフランスなどにもっていきたい。ヨーロッパの人たちは、日本人と同じようにアニメや漫画にも慣れ親しんでいるので、手塚氏や浦沢氏の漫画も有名。ぜひ世界中の人々に届けたい」と意気込んだ。また、「Pepper」の出演理由について「『プルートゥ PLUTO』の稽古中に出会った。目が大きくて、心がオープンで、会った瞬間にすぐにアトムを思い出した」と一目ぼれだったことも語った。

一方、主演を演じる森山はイスラエルでの1年間の文化交流使を終え、帰国後第1弾となる新作舞台。ラルビ氏とは世界10カ国以上で上演された'11年のダンス作品「テ ヅカ TeZukA」以来、2度目のタッグとなる。「ラルビとまたやれることになってうれしい。『(帰国後)第1弾だ!』という強い意識はないですが、とにかくベストを尽くしたい」とコメント。さらに、作品に関しては「ワンシーン、ワンシーンが大きな絵画のよう。どの風景を切り取っても美しいと思う。体と言葉と音楽と映像と、舞台装置をいろいろ使いながらトータルアートのような作品」と表現し、「見た方がどのような反応をするのか楽しみ」と期待を寄せた。

舞台「プルートゥ PLUTO」は1月9日~2月1日(日)まで東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンにて、2月6日(金)~11日(水)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。「Pepper」の出演回は1月10日(土)昼5時と、1月21日(水)の昼2時・夜7時の全3回。