役作りで髪を脱色!富司純子主演人情ドラマが今春放送

2015/01/13 23:58 配信

ドラマ

NHK特集ドラマ「紅雲珈琲屋こよみ」に出演する(写真左から)秋元才加、橋爪功、富司純子、吉沢悠

NHK総合で今春放送予定の特集ドラマ「紅雲町珈琲屋こよみ」のスタジオ取材会が行われ、出演する富司純子、吉沢悠、秋元才加、橋爪功が出席した。

同作は累計30万部を越える吉永南央の同名シリーズが原作。群馬・高崎の紅雲町(こううんちょう)で、和雑貨とコーヒー豆を販売する“小蔵屋”を営む76歳の主人公・杉浦草(そう)の姿を描く。店はコーヒーの試飲コーナーや草の人柄によってにぎわうが、草がお客に起こる出来事に自ら首をつっこみ、おせっかいを焼くというストーリーだ。

「役に惚れ込んだ」という草を演じる富司は、外見も白髪役のため、何度も髪を脱色したというエピソードを披露。金髪になってしまったため、グレーに塗っていると明かし、「普段はウィッグでごまかしてます」と役者魂を感じさせた。

一方、店員役の秋元は「この作品に名を連ねていることがありがたい。自分が演じる久美のエネルギッシュなところを見てほしい」と希望を語った。

また、原作者の吉永も取材会に登場し、セットを見た感想を「(まさに)小蔵屋だと。窓からセットを見て『あっ、お草さんがいる!』と思いました。富司さんに演じてもらうのはキレイすぎると思ったんですが、そんなこと考えなくて良かったんだと感じました」と、原作と相違ない世界観に驚きを隠せない様子を見せた。

そして、群馬や埼玉・秩父でロケ撮影も行われたということで、橋爪は「東京じゃできなかった。東京から離れている都市だから出せるいろいろな表情があり、内容が視聴者に伝わりやすくなったと思う」と胸を張った。

さらに、無料で試飲ができるため“小蔵屋”の目玉にもなっているコーヒーについて、富司は「実は、以前('66年の「日本侠客伝シリーズ」等で)共演した高倉健さんに勧められて飲めるようになったんです。健さんはコーヒー好きだった」と故・高倉健さんとの秘話も明かした。橋爪も「コーヒーは1日に5、6杯は飲む。喫茶店も何軒か行きつけがあります」とこだわりを明かした。

単発ドラマとして制作される今作だが、吉沢が「この“セット”が続くといい」と希望を話し、橋爪も「原作を読んだが、2、3クールできる」と続編に早くも期待を示した。

最後に富司は、ドラマで伝えたいこととして「草は高齢になって店を持った。自分も今からでもできるということが伝わるとうれしい」と話し、原作者の吉永も「いろいろな世代の人のハートに届くドラマになれば」と作品への思いを込めた。