東京・上野の東京国立博物館で1月14日から4月5日(日)まで、東北6県の仏像が一堂に集結した特別展「みちのくの仏像」が開催される。また、同時期の1月14日~3月15日(日)にも特別展「3.11大津波と文化財の再生」も開催される。
特別展「みちのくの仏像」は、東北に注目した仏像展としては、国立博物館初となる開催。“東北の三大薬師”と称される岩手県・黒石寺、福島県・勝常寺、宮城県・双林寺の
薬師如来像がそろうのは、この展覧会が初めて。ほか、江戸初期の名仏師・円空の初期作品や、震災の津波被害を免れ住民の心の支えとなった宮城県の給分浜観音堂の十一面観音菩薩立像など、東北6県を代表する19件26点の仏像が一堂に会する。音声ガイドのナレーションは薬師丸ひろ子が担当する。主催の東京国立博物館は「会期中に東日本大震災から4年を迎えますので、仏像を通して東北の魅力に触れていただくことで復興の一助になればと祈っています」とコメント。なお、同展覧会の収益の一部は被災した文化財の修復に役立てられる。
また、同時期開催の「3.11大津波と文化財の再生」は、東日本大震災で被災した文化財の修復の様子を文化財とともに展示する。主に岩手・陸前高田市の文化財を中心に、被災後2年間太平洋を漂流し、その後アメリカ・カリフォルニア州の会館で発見された岩手県立高田高校の実習船や、津波で流失した石川啄木歌碑の拓本などを公開。東京国立博物館を中心に行われてきたこれまでの4年にわたる被災文化財の修復の過程と現状を紹介する。
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