GAG少年楽団・福井俊太郎“賞金で再プロポーズを”

2015/01/19 14:46 配信

バラエティー

「第36回ABCお笑いグランプリ」で優勝したGAG少年楽団の(左から)坂本純一、福井俊太郎、宮戸洋行(C)ABC

1月18日にABCテレビで放送された「第36回ABCお笑いグランプリ」で、GAG少年楽団がグランプリを獲得した。

'80年にスタートした「ABCお笑いグランプリ」の歴代のグランプリ受賞者には、ダウンタウン、ナインティナイン、中川家、ますだおかだ、フットボールアワーなど、豪華な面々が名前を連ね、同大会は若手芸人の登龍門的コンテストと言われている。「漫才・コント・ピン芸なんでもアリ!日本一を決める笑いの祭典」がテーマとして掲げられた今回は、史上最多の1014組(大阪409組・東京605組)がエントリーした。

受賞直後の会見で、GAG少年楽団の坂本純一は「本当にうれしいですし、ラストイヤーだったので、もし負けたら『偉い方に頼みこんで、11年目の芸人も出してもらえるようになりませんか?』みたいな、負けたときのコメントばっかり考えていたので、勝ったときのコメントを考えていませんでした。なんせうれしいです。10年間やってきて、甲斐があったなと」、宮戸洋行は「この大会は、コントでも漫才の人と同等に戦える在阪の数少ない賞の一つで、結成当初からずっと狙っていた賞ですので、ラストイヤーに獲れて本当にうれしいです」と現在の心境を率直に語った。

GAG少年楽団は'14年4月に拠点を大阪から東京に移し、立ち位置も変更。しかし、当初は仕事量が激減し極端に暇になったという。台本作りを担当する福井俊太郎は「東京に出てすごく暇になり、ネタ作り、ネタ合わせの時間が倍以上になったので、そこが良い風に出たと思いますね。あと、ここ2~3年は演出家の方についてもらってやってきたので、その結果がうまさに繋がっていったのかなと思います」と勝因を分析した。特に、今回のコントで披露した自身の女装に関して、宮戸は「演出家が女性の方なので、きょうでいうと坂本君が僕の服をめくるときの立ち方、足の角度、手の向きとか、ずっとその人に教えていただいてます。また、福井君が『こういう見せ方をしたいんですけど』って言ったときに、細かい演技指導していただけるようになったのはありがたいことですね」と明かした。

また、賞金の使い道について、坂本は「10年間で賞レースに何回か出させていただいてるんですけど、1円も賞金をもらったことがなかったんです。1人100万円なので、僕はサルを飼おうと思っています。サルを肩に乗っけて、駅前で『わぁ、変わったペットや』という感じの人になりたいです…。ん~ん、嘘です」と語って笑わせた上で、「東京に所属を代えて、(現在同居する)妹にすごくお世話になってて。ご飯も風呂も沸かしてくれて、大阪にいる時より健康的になりました。ほんまに妹には、ありがとう的なことはやらないとダメやと思います」と、妹へ感謝の気持ちを述べた。

一方、福井は「一度、100万円の束を持って歩いてみたいですね。スリルを楽しむというか」と言いつつ、プロポーズをしたもののお金がないという理由で断られた恋人がいることを明かし、「この100万円を担保に、もう一度彼女にプロポーズしようと思ってます。今度は絶対いけると思います。これで無理なら、僕がダメということなんで」と、再度のプロポーズを決意した。

最後に宮戸は、「上京をするにあたって、母を一人残して実家を出ました。優勝した瞬間、母親が涙してくれましたので、とりあえず温泉に連れていってあげたいと思います」と親孝行を誓った。