NHK BSプレミアムで放送中の韓国ドラマ「奇皇后」のスペシャル番組の公開収録が同局で行われ、主人公のスンニャン役のハ・ジウォンが登壇した。MCは田代親世、しずるの村上純が務めた。
「奇皇后」は元の圧政下あった13世紀から14世紀の中国が舞台。殺された仲間や息子の復讐を誓い、高麗の王と元の王の愛の間で揺れ動きながら元の皇后の座まで登りつめた女性の生涯を描いた物語だ。
今回の番組はこれまでの「奇皇后」のストーリーをジウォンと共に振り返り、撮影の裏側やジウォンの素顔に迫るもの。収録参加には6000通もの応募があり、100倍の倍率を潜り抜けた60名のファンが参加した。
会場が歓声で沸きあがる中、ジウォンが登壇。村上が「本当にきれい。スンニャン役の時は怨念というかその目が印象的でしたが、すごくほんわかとした柔らかいオーラがありますね」と言うと、ジウォンは「ありがとうございます」とはにかんだ表情を見せた。
ジウォンは「『奇皇后』は本当にチャレンジをした作品でした。51話という長編のドラマも初めてでしたし、私が演じたキャラクター自体、一度も(ドラマや映画で)扱われたことがないものだったんです。とにかくこの役を格好良く演じてみたいとの思いで挑戦しました」と語った。また「一話一話が映画を撮るような感じで、多くのスタッフ、俳優さんが9カ月の間苦労しました。私の場合は1週間につき5日間は徹夜でした。ですので、私は本当に長い旅を終えたというような感じの作品です」と当時を思い出し感慨深げ。
さらに本作のダイジェスト映像が流れる最中、ジウォンの目から涙がこぼれおちた。上映が終わり、涙について聞かれると、「撮影をしていたときの感情を、映像を見ながら思い出しました。スンニャンという女性が感じていた感情を私自身も演じながら感じていたので…。まだ役柄から完全に抜け出していないようで、見ていたら悲しくなってしまいました。本当にすいません」とスンニャン役へのあふれる思い入れをのぞかせた。
事前に行われた視聴者へのアンケートで、スンニャンを愛する2人の男、剛毅なワン・ユと頼りないけど憎めないタファンのどちらがいいかという質問ではワン・ユが2倍の差をつけて勝利するという結果に。どちらが好みか問われたジウォンは決められないと言いつつ、「私は他人の好意に気づかず、周りの人から『本当ににぶいね』と言われるので…感情を言葉で表現して分からせてくれる男性が好きです」とほほ笑んだ。
観客からの質問コーナーで日本の好きな男優、好きなドラマを聞かれたジウォンは「昔のドラマですが、最近また見た『ロングバケーション』('96年、フジテレビ系)。素晴らしいですね。木村拓哉さん、本当に格好良いです。皆さん何かいい作品がありましたら教えてください。日本の映画やドラマにぜひ出演してみたいです」と願望を口に。
また、ざわちんがVTRで登場し、メークによりスンニャンの顔に変身。その完成度の高さにジウォンは驚がく。「スンニャンのメークをするときに一番ポイントを置いていたのが眉毛ですが、そういったところがきちんと表現されています」と感心していた。
最後には「奇皇后」に関するクイズコーナーも設けられ、参加者は正解を重ねていくとジウォンから直接プレゼントを手渡された。笑顔と飾らない人柄で会場をあたたかいムードに包んだジウォン。イベントの様子は3月1日(日)NHK BSプレミアムにて放送される。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)