“米国版ムツゴロウさん”とクマの癒やし映像は必見!

2015/02/06 12:10 配信

芸能一般

親を亡くした子グマを育てた動物学者のケーシー・アンダーソン

CS放送のナショナルジオグラフィックチャンネルとナショジオ ワイルドでは2月9日(月)から動物学者のケーシー・アンダーソンが出演する特集番組を放送する。放送に先がけ、彼の来日会見が都内で行われた。

ケーシーは国立公園の研究員だった頃、母親を亡くした赤ちゃんのグリズリー(ハイイログマ)と出会い、“ブルータス”と名付け育ててきた。ブルータスの体重が約400kgにまで成長した現在、米国・イエローストーンにグリズリーの保護センターを設立し5頭あまりのクマを世話している。

番組ではブルータスの誕生日パーティーの様子やケーシーと仲良くじゃれ合う日常のシーン、パイやスイーツが大好きで、アップルパイの上の生クリームだけを舐めるシーンなど、まさに“くまのプーさん”のようなかわいらしい姿を垣間見ることができる。

また、クマたちは1日に2万キロカロリーの食料を消費するとケーシーは言う。「献立の中にはリンゴやレタスのほか、巨大なサーモンの上にアボカドを17個くらい置いたものや、ブドウやスイカが足されることもあるんだ。彼らは甘やかされて育っていると思うよ。逆に野生のグリズリーが一般的に食べるガとか生臭いサーモンとかを見ると『こんなの食べたくない』というような表情をするんだ(笑)。その光景を見ていると、野生のクマは生命を維持するために獲物を追いかけていてとても努力をしていると思う。だから野生を忘れさせないために狩りの訓練も保護センターで行っているよ」とクマにとって良い環境づくりに余念がない。

最後にブルータスとの関係性を聞くと「ブルータスと接して分かったのは、僕を絶対に悲しませたくないんだということ。『いま悪い子になってるぞ』と少し注意すると、すごく悲しそうな顔をして褒めてもらえるように行動するんだ。でも、メディアではクマが人を殺したというニュースを流すことが多いから、当然怖いイメージが付くと思う。だから番組では『怖いだけじゃない』ということを伝えたい。外にゴミを出しておかないとか、野生のクマがいるところには攻撃されないようにペッパースプレーを持っていくとか、人間が知識を付ければ怖くなくなって、もっと楽に共存できると思う。だから、野生動物に対して優しい気持ちを持ってもらいたいし、共存するための問題点を軽減させていきたい。それが自分のミッションだと思う」と、クマと共存するための未来を力説した。