2月3日、岡山県PR大使「おかやま晴れの国大使」就任イベントが都内で行われ、お笑いコンビ・千鳥が登場。伊原木隆太岡山県知事から委嘱状を受け取った。千鳥は「岡山弁で漫才をやっているのは僕らだけ。最初は伝わらず、めちゃくちゃすべっていたが、今後は“いち漫才にいち岡山弁”、今までの1.5倍から2倍くらい岡山の話題や方言を入れた漫才をやっていく」と宣言した。
ノブが「僕らは岡山でも田舎の方(の出身)。田舎の良さをアピールしていきたい」と語ると、伊原木知事は「(大悟の出身地)北木島は石が売れるとは知っていたが、タレントまで出てくるとは」と笑いを誘った。千鳥は「石が売れれば島(の面積)が小さくなる悲しい現状」とボケ返すなど、絶妙な掛け合いを展開した。そんな中、伊原木知事が突然「選挙の時は“ピン芸人”でやってきたが、ユニットを組むのが夢だった。大使になった初仕事として3人で組ませていただきたい」と提案。岡山は全国シェアが高いという学生服に着替え、大悟、ノブ、リュータの3人による岡山PRユニット「もんげーボーイズ」結成を決めてしまった。
さらにテーマ曲も用意して岡山県出身の葛城ユキによる「もんげー岡山!」PVを上映。「もももももももも、もんげー岡山」という歌いだしを聞いた大悟は「(葛城は)よく笑わずに歌えますね」とあっけにとられていたが、お構いなしの伊原木知事は「岡山県庁のホームページで無料で何回も聞ける」とPRを続けた。
「もんげー」とは岡山の方言で「すごい」という意味で、今回のユニット結成は'14年9月に始まった岡山県の新たなPR活動「もんげー岡山!」の一環。「でーれー」「ぼっけー」「もんげー」は同じ意味で「三大Very」と言われるが、千鳥は「もんげーよりぼっけーとかでーれーを使う」と告白。伊原木知事まで「もんげーはほとんど使われてない。『もんげーなんか使ったことがない』と県議会でも言われたし、私も使ったことがない」と告白したが、アニメ「妖怪ウォッチ」(テレビ東京系)がきっかけで子供たちも使っていることを引き合いに出し「はやっているからパクった」と開き直った。大悟は「子供に人気が出るということは親しみやすい言葉ということ。今まで僕らがやらなかっただけ、これからもっと推していく言葉なんだなと思う」と話した。
また、伊原木知事は「もんげーボーイズはでーれーガールズのパクリ」と明かし、14日(土)に岡山県で先行上映となる映画「でーれーガールズ」に出演する岡山県出身の桃瀬美咲を呼び込んだ。桃瀬は「岡山県の方はもちろん、全国の方も懐かしい気持ちや、きらきらした青春も取り戻してもらえると思う」と映画をPR。「2、3月はでーれー、その後はもんげーで」とノリノリの伊原木知事は「映画の続編があったら、もんげーボーイズもちょっと出たい。ギャラ格安で」と止まらなかった。
'13年11月から'14年末まで改名していたノブは「もう改名はしない(笑)。僕も何でノブ小池にしてしまったのかなって。それなら岡山桃太郎とかにすればよかった。でも、今回は(改名)しません。3人でやる時だけ“もんげーボーイズ”で」と強調。同じ轍を踏むことはないようだ。