4月からスタートする新ドラマ「京都人情捜査ファイル」(テレビ朝日系)で、高橋克典が同局の“木曜ミステリー”枠初出演にして初主演を務めることが分かった。
共演は、松下由樹、尾美としのり、高部あい、鈴木貴之、渡辺邦斗、石丸謙二郎、松平健ら。
テレビ朝日の“木曜ミステリー”といえば、「科捜研の女」「京都地検の女」などの人気シリーズで知られる老舗ドラマ枠。コメディーやハードボイルドなどさまざまな役柄を演じてきた高橋だが、本作では、各都道府県警に実在する“犯罪被害者支援室”に所属する警察官を演じる。“犯罪被害者支援室”とは、犯罪に巻き込まれてしまった被害者や遺族に、捜査や裁判の進捗、適応される法的制度などさまざまな情報を提供して生活のサポートをする組織だ。
本来、“犯罪被害者支援室”に捜査権限はないが、高橋が演じる戸隠鉄也は、「被害者や家族が最も知りたいのは、事件の真相だ」という信念の下、通常支援の延長として非公式の独自捜査に着手するという変わった役どころ。もともとは京都府警捜査一課の刑事であり、自身が被害者遺族となる悲惨な事件も経験している。
木曜ミステリー初出演の高橋は、「木曜ミステリーといえば“王道”。この枠のファンがいるので、その方々に楽しんでいただけるものを作っていきたい」と意気込む。
「舞台となる“犯罪被害者支援室”は実在する部署ではありますが、ドラマとしてはよりエンターテインメント性が高く描かれていきます。時代劇のような勧善懲悪でスッキリしていただける部分もありますし、この枠で、新たな、熱く優しい警察ドラマを柔らかい心で演じられたら」とアピールした。
高橋とは「ひと夏のラブレター」('95年、TBS系)以来20年ぶりの共演だという松下由樹は、戸隠の所属する京都府警・犯罪被害者支援室の室長・吉崎仁美役で出演。
「初めてドラマで描かれる“犯罪被害者支援室”を舞台に、良き相棒になるのか、ライバルになるのか、とても楽しみです。本来は捜査権限のない部署ですが、優秀な人材たちが裏の顔を使って早期に事件を解決していく、スリリングで痛快な展開をお楽しみいただけると思います」とコメント。
高橋からは、「以前の共演作は恋愛モノだったのですが、今回は何も起こりません(笑)」と冗談も。
そして、高橋とは初共演となる松平健は、“犯罪被害者支援室”に戸隠班を設置し、事件解決に当たらせる京都府警・警務部長の岩瀬厚一郎役。府警で権謀術数を巡らす“黒幕キャラ”に「岩瀬はいろいろできる男。警務部長の顔と裏の顔、二面性を持った役なので、どう演じていこうか、今から楽しみです」と意欲を見せた。
ことし1月の「大江戸捜査網2015~隠密同心、悪を斬る!」(テレビ東京系)で時代劇を経験した高橋は、「当時、松平さんの演技を見て勉強させていただいたので、今回の初対面では、『暴れん坊将軍だ…』と思ってしまいした」と明かし、「京都のこともよくご存知ですし、胸を借りるつもりでお世話になりたいと思います」と語った。
池田邦晃プロデューサーは、「高橋さん演じる主人公・戸隠が、被害者の思いに接することによって、事件の見えなかった別の顔が見えてくる。そして、戸隠が事件を解決に導くことで、その被害者の心の中にあるものが少しだけ救われる。そんなただ事件を解決するだけじゃない“プラスワン”を、このドラマならではの大事な要素として毎話加えていきたいです」とコメント。被害者に一番近い警察官・戸隠鉄也の活躍に注目したい。
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