壇蜜のエロスの原点がここに!東西希代の悪女が集結!!

2015/02/20 13:22 配信

映画

特別番組「邦画VS洋画」(全3回)では壇蜜(写真右)らとともに意外なゲストプレゼンターが登場し、各作品の見どころを紹介する

BS日本映画専門チャンネルとイマジカBS共同企画「邦画VS洋画 映画の中の『女』たち」が2月22日(日)から放送される。

映画の中で描かれる女性について3つのテーマを設け、邦画と洋画から同時代の作品を選出し、各チャンネル同時間帯に放送して“勝負”するという、良質な映画を24時間放送している両チャンネルならではのコラボ企画だ。

さらに各作品の放送前には作品の魅力をプレゼン形式で紹介する特別番組を2チャンネル同時放送する。今回その特番にスペシャルゲストとして出演した女優の壇蜜に、3テーマ6作品それぞれの見どころを伺った。

―女の「夢」は、男性にとっては時に残酷なもの

【テーマ1:昼顔妻】

邦画「『女の小箱』より 夫が見た」は、見終わって女の夢とは何だろう、というのがずっと頭から離れない感じです。もし今後この映画と同じような出来事を経験することがあれば、きっとこの作品がまっさきに頭に浮かぶだろうなという気がします。

洋画「昼顔」は2つの顔を持っている女性というのは、実は身近にもいるのかもしれないと思わせる作品です。女性ならみんな持っている側面ですね。2つでは済まないかもしれません(笑)。例えるなら“悪夢のおとぎ話”というような印象を持つ作品です。

―元祖“ツンデレ”のかわいらしさに悶えます

【テーマ2:'80年代アイドル】

邦画「翔んだカップル[オリジナル版]」は見ていてもどかしく、自分では味わったことのない気持ちなのに、なぜか懐かしいと思えてしまいます。はにかみながらの恋とスピーディーな恋。どちらも味わってみないと比較することすらできないです。薬師丸ひろ子さんのツンデレぶりは必見です(笑)。

洋画「ラ・ブーム」は、当時10代だったソフィ・マルソー演じる少女の等身大の姿を、まるでドキュメントのように描いています。「デートというのは、口にキスをすること」なんて、日本ではなかなか言えないことなのに、それをオープンに言えてしまう強さや自信というのは、おそらく家族が同じようにしてきた姿を見てきたからこそ言えることなのかなと思います。キスまでの距離がすごくカジュアルだなと感じました。

―悪女と女神は紙一重?

【テーマ3:巨匠の描く悪女】

邦画「黒い十人の女」は、なにもかもが豪華にできている映画なのに、どうしてこうも素朴でしんみりとした後味が残るのだろう、と思わせる不思議な作品です。ひとりの男が10人もの愛人に囲まれるというありえない状況ですが、岸田今日子さんが演じる女性のように、職場で知り合った既婚者の男性に戦友のような愛着が湧いてくるということも、分からないでもないですね。

洋画「上海から来た女」は、今回紹介する6つの作品の中では一番縁遠い世界の出来事です(笑)。悪女と呼ばれる女性の姿がかわいらしく見える瞬間がたくさんあります。リタ・ヘイワースが見せる笑顔よりも、戸惑いや思案をしている時の顔の方が強く印象に残るのは、彼女自身がもつ魅力のなせるわざなのではないでしょうか。悪女は優しすぎるがゆえに悪女に見えるもので、男性は、そのはかなさや可憐さに女神を見ているのではないかと思います。