齊藤工が手掛けた短編映画が国際エミー賞にノミネート

2015/02/24 16:46 配信

映画

齊藤工監督は「自分の唯一の才能は“人運”です」と語る(C)UULA

斎藤工(監督名義・齊藤工)が監督を務めた短編映画「半分ノ世界」が、'15年の国際エミー賞デジタル部門「デジタル・プログラム:フィクション」にノミネートされた。

同作は、国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2014(略称:SSFF&ASIA)」に出品。SSFF&ASIAと総合エンタメアプリ“UULA”との共同プロジェクトとして制作された。

全日制高校に通う一人の女子高校生と定時制高校に通う青年との机の落書きを介した心の交流を描くラブストーリーで、大橋トリオの楽曲「HONEY」の歌詞に込められた世界観をモチーフにしている。

同作がノミネートされた国際エミー賞デジタル部門は、作品が企画・制作された背景やコンセプトのほか、プラットフォームやフォーマットなどの視聴方法や視聴機能など、制作面で新たなチャレンジをしている点を総合し、功績のある作品に贈られるもの。

SSFFとUULAのプロジェクトから監督として起用されたことについて、齊藤監督は「最初はなぜ素人の自分なのだろうと思いましたが、とにかくサポート体制が万全でした」と当時を回想。また、「俳優業の傍らでの制作でしたが、ショートフィルムであるって事や内容などはこちらから持ち込み可能と環境的に理想的でした。このプロジェクトに心から感謝しています」とコメント。

さらに、同作品が海外でも高く評価されたことについて「私のわがままに対し、才能を分けてくださった全ての方々にまだ何も恩返しできていないので、今回の事がそれに値したら幸いです」と語った。

今後の監督業について、齊藤監督は「本業はあくまで役者ですし、監督業をバリバリやって行くつもりはありません。しかし、この『半分ノ世界』の後、ショートフィルムを一本、MV(大橋トリオ)を3本制作するなど、明らかに映像制作に対して姿勢が変わっています」と現在の心境を明かし、「ただ、自分の唯一の才能は“人運”です。今後もいろいろなクリエーター方と感謝を忘れず多面的なコラボレーションしていきたいです」と意気込んだ。