NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「花燃ゆ」に出演する要潤にインタビュー取材を行った。
要が演じる入江九一は、松下村塾の塾生のひとり。父親が亡くなったため、家計を支えながらの学問だったが、吉田松陰の評価は高く、久坂玄瑞、高杉晋作、吉田稔麿と並んで四天王に数えられた。
また、久坂や高杉が反対した老中の暗殺計画にも、入江は松陰に賛同し、弟の野村靖とともに参加。その後も師匠の無謀な策を支持し続け、投獄を余儀なくされるという、とにかく松陰に傾倒し続けた男だ。
要は、入江のキャラクターについて、「口数の少ない男で、みんなが血気盛んな中、一歩引いている」と分析。また、演じる上で心掛けているしぐさもあるという。
「左手をちょっとこう(懐に手を入れるように)、隠すというか。現代なら、ポケットに手を入れてはすに構えているようなくせを表現したくて…。ほとんどのシーンで隠していますね」と、自分で考えたというしぐさも見どころだ。
現代では想像しがたい入江の激しい生涯について、「命を懸けて国を変えようとするのは、あの時代特有だと思います。純粋で、一歩踏み出せば絶対何かが変わるんだと信じてやっている。入江は責任感が強くて、裏切らなかった真っすぐな男」と評した。
ほか、「家庭思いで、理想の男。自分もこういうふうになれたらいい」と役者を離れた尊敬の念も口にした。
加えて、気になる現場での裏話も。「(塾生は)松陰先生(伊勢谷友介)がいないと、かじ取りができない」と、役柄の影響があるという。
「伊勢谷さんを中心に会話が回っていくんですけど、(松陰が獄に入り)今はいらっしゃらないので、(塾生は)バラバラ。今のところ断トツで引っ張っているのは劇団ひとり(伊藤利助役)さん(笑)。ずっと“遺伝子”のよく分からない話をしている(笑)」と意外なリーダー(?)のエピソードを披露した。
大野拓朗演じる野村靖とは兄弟役ということで、ココにも創意工夫が。「実は、着るものも似てるんですよ。あと刀のツバを半分に割ったものをお互いに片方ずつ持っています。アクセサリーというか。そういうこともあって自然と兄弟な感じになりますね」と役作りに懸けるこだわりを明かした。
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