爆笑問題一驚!お坊さんが記者の悩みに「ふざけんな」

2015/03/05 18:55 配信

バラエティー

MCの爆笑問題と15人のお坊さんたちが大集結!(C)テレビ朝日

知られざるお坊さんの世界についてトークを展開するバラエティー「お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺」(テレビ朝日系)。4月よりゴールデンタイムに進出することを受け、MCの爆笑問題とお坊さん15人が取材会に登場した。

取材会では、記者の悩みをお坊さんに解決してもらうコーナーを実施。記者に先立ち、「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)の司会を務める橋本大二郎から「父が亡くなってから50年以上がたったのですが、五十回忌の法要をするのを忘れていました。今から法事をしても大丈夫でしょうか?」と本気の相談が寄せられる。

千葉公慈住職は「お寺としてはとてもありがたいご相談です」とコメントし、「50年過ぎているので、思い立ったその時を記念日とするのがかえってよろしいかと思います。仏教では後悔しないことが一番大事だと言われています。その意味で、後から『ああしておけば良かった』とならないよう、今を精いっぱい表現できたらその時が一番の記念日になるんではないでしょうか」と説明した。

さらに橋本の「腰痛に悩んでいるのですが、お坊さんは腰痛にならないのですか?」という悩みが明かされると、太田光からは「医者に行け」とツッコミが入る。

橋本の悩みに対し、井上広法副住職は「腰痛(腰)は“にくづき”に“かなめ”と書きますから、一番つらいと思います。お悔やみ申し上げます」と前置きをし、「私どもの職業病は、やはり正座が長時間続きますので、ひざに非常に負担がかかります。お年を召されたご老僧になると、お坊さんなのに正座ができない方も中にはおります」とお坊さんならではの病を打ち明ける。

また「ちなみに正座の正しい座り方のルーツは、明治時代以降と意外と最近で、新たな教育制度の導入の際にマナーとして生まれました。正座している仏像は見たことがないですよね」と雑学を披露した。

本誌男性記者からは「幸せなことが続き過ぎて、逆に不安になってきました。不安を解消するには?」との相談。「美人な女性と食事に行く約束ができて…」と続ける記者に対して、杉若恵亮住職は「ふざけんな!」と一喝。

太田がすかさず「お坊さんの言葉じゃない!」と指摘すると、杉若住職は「不安だから幸せを求める。幸せ過ぎるから不安。二元論があるうちは、浮き沈みがあることを想定しておかなければならない。仏教的にいうと、自分の足元を常に見ておくことが幸せです。今は内側の幸せを感じているので、外側の幸せを誰かに分配しなさい。例えば、今までしたことがないような優しさを表現するなど」と教え諭す。

本誌女性記者からは「相手の悪いところばかり目に付いてしまします。良いところに目がいくためにはどうしたら?」と質問が。

松本勇真僧侶は「この世の中にはたくさんの人がいらっしゃいますが、人それぞれ十人十色のものさしを持っています。自分が正しいと我を張ろうとするから相手が悪く見える。我を張ろうとするとこぶしを握り、相手も同じような気持ちになって我を張る。こぶしとこぶし、“ふし”と“ふし”が合わさるから“不幸せ”なんです。相手のものさしの色や形や長さを受け入れてください。合掌は右手が仏さま、左手が衆生と言われています。同じように、“仏様=自分”、“衆生=相手”で合掌する。常に心に合掌の気持ちを持っていれば良いと思います」とアドバイスした。

取材会の後半には「どうしてもお坊さんに悩みを聞いてほしい」とテレビ朝日の久保田直子アナウンサーが登場。「実は悩みを預かって来ました」と「モーニングバード」(テレビ朝日系)司会陣の悩みを披露。まず羽鳥慎一の「体形が気になるのに、ラーメンとカレーがやめられない」という悩みを代弁する。

羽鳥に向け、松島龍戒住職は「仏教では何か一つの方法や原因にこだわったり、偏ったり、執着をしてはいけませんよ、と教えています。そこで冷静に自分を見詰めていただきたいのは、ラーメン、カレーをやめて理想の体形になれるのか。もし万一、望み通りの体形にならなかったとき、心の置き所をどこに向けていくかです。この場合、もっと気楽に『ラーメン食べても運動しようじゃないか』など、心の置き所のいろんなプランを用意しておいていただきたい」と真面目に回答する。

赤江珠緒からの相談は、「色気が出るにはどうしたらいいですか?そもそも色気ってなんですか」。同じ女性の露の團姫尼僧は「もともと色気という性的な魅力自体、仏教では修行の妨げになる。例えばお釈迦さまのお弟子さんでアーナンダさんという方がおられたが、イケメンで色気があったために周りから疑いをかけられたり、修行の妨げが出たり、非常に苦労していた。赤江さんは正確な情報をお伝えするアナウンサーという仕事ですから、逆に色気がいらないということになる。色気があると視聴者の方が見にくいと思うんです。美人であるのに色気がないというのが赤江さんのアナウンサーとしての最大の強みです」と赤江の魅力を語る。

それを聞いた久保田アナウンサーは「私も含めて、最大のエールになります!」と言葉を誠実に受け止めた。

ゴールデンタイムに進出し、より一層盛り上がる「ぶっちゃけ寺」。数々披露される“お坊さんのありがたい言葉”をかみしめたい。