(リアル“残念な夫”!?ハライチ・澤部がNBAを語る【前編】より続く)
――ここからは、澤部さんのNBA観戦史を聞かせてください。
僕はミニバスを小学校5年生のときに始めて、6年生のときが、マイケル・ジョーダンがシカゴ・ブルズ最後の年だったんですよね。「やっぱりジョーダンすげぇな!」っていうところから入って、ジョーダンが引退して、ガッとのめり込んだのが次の年ですね。
'98~'99シーズンのファイナルがニューヨーク・ニックスとサンアントニオ・スパーズだったんですよ。ニックスが第8シードから勝ち進んでいって、“ミラクルニックス”って言われていて。スパーズはデビッド・ロビンソンとティム・ダンカンのゴリゴリのツインタワーの時代で、エイブリー・ジョンソンやショーン・エリオットがいて、その時も強かったですね。
ニックスはほとんど何もできなかったですけど、あの時のニックスがとにかく格好良かった。ラトレル・スプリューエル、チャーリー・ウォード、アラン・ヒューストン、ラリー・ジョンソン、パトリック・ユーイング、マーカス・キャンビーとかいて、あの時のメンバーが良かったですね。
大好きなニックスを破ったスパーズ、その強さへの憧れみたいのがあって、そこからのめり込んでいったんで、その2チームが今も好きなんです。
――歴代ニックスの中で一番好きな選手を挙げるとしたら、誰を選びますか?
一番好きなのはラトレル・スプリューエルですね。荒々しいというか、プレーで気持ちが前面に出るというか。
前にゴールデンステイト・ウォリアーズにいたんですけど、ヘッドコーチのクビを締めてチームを追いやられて(笑)。それでニックスに来て、そこでさらに爆発した選手なんです。
ニックスには代々、ジョン・スタークスみたいに気持ちを前面に出す選手がいて、そのニューヨーカーの魂で戦う感じをスプリューエルは引き継いでましたね。
あと、ニックスのその時期のポイントガードだったチャーリー・ウォードは、僕の中で正統派なポイントガードなんです。しっかりボール運んで、パスを出して、良きところで3ポイントも決められて。理想的なポイントガードでしたね。
――歴代スパーズの中で1人選ぶとしたら誰でしょう?
スパーズの中だと難しいですね…ブルース・ボウエンですかね。あの人こそ本当にスパーズを象徴していましたね。
エースとして看板を背負ってきたのはダンカンなんですけど、ボウエンはディフェンスが凄くて、相手のエースを抑えて、それで0度の角度から打つ3ポイントシュートの確率が尋常じゃないんですよ。オフェンスになるとそこに立ってて、パスを貰って3ポイントを0度から決めまくるという。
ディフェンスと0度の3ポイントだけの選手で、普通のミドルのジャンプとかあんまり入らないんですよ(笑)。その職人気質と言うか、その2点において特化したプレーと言うのが、やっぱり印象に残っていますね。
――澤部さんは長くNBAを観戦してきていますが、グッズなども集めているんですか?
僕はトレーディングカードをけっこう集めてます。だから、ドラマの「残念な夫。」(フジテレビ系)が始まったとき、すぐ言われましたね(笑)。
まず、マネジャーに「あれ澤部さんですね」って。奥さんにも言われましたね、「これね、あなたよね」みたいに(笑)。
――それでは最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。
「これからがNBA」と言ってもいいくらい、プレーオフやファイナルに向けて、どんどん熾烈(しれつ)な戦いになっていきます。
今シーズンは特に番狂わせが起きそうな気がするんです。ここ数年は、たまにちょっとありましたけど、そこまで大きい番狂わせはなかったんで、何か起きそうな感じがします。
第8シードが第1シードを食っちゃうみたいな、そういうのも全然ありそうで、非常に楽しいプレーオフになると思うんで、ぜひ楽しんで見ていただきたいと思います!
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