武田真治が暴露「衝撃的にわがまま」な共演者!?

2015/03/07 07:45 配信

ドラマ

BSジャパン「―松本清張ミステリー」の撮影現場で取材に応じた(左から)遊井亮子、渡辺いっけい、武田真治、大浦龍宇一、新井康弘

4月7日(火)よりBSジャパンで放送される連続ドラマ「松本清張ミステリー時代劇」第1話の撮影最終日を迎えた現場で、主演の武田真治新井康弘遊井亮子大浦龍宇一渡辺いっけいがドラマの見どころなどを明かした。

本ドラマはサスペンスの名手・松本清張の江戸時代を中心とした時代小説の連作短編「無宿人別帳」「彩色江戸切絵図」「紅刷り江戸噂」から12作を1話完結で映像化。

第1話「流人騒ぎ」では、役人の不手際によって長きにわたり八丈島にいる無宿人・忠五郎(武田)が、流人仲間である坊主の覚明(渡辺)らと島抜けを試みる。島の女・くす(福田沙紀)との切ない恋を交えた脱出サスペンスとなっている。

武田は「時代劇にありがちな勧善懲悪という様式美はない。人間らしさにスポットを当て、現代社会に通ずる不条理さを描いている」と魅力を語り「役者生活25周年を迎えて、初の時代劇主演ということで一生懸命演じています」と胸を張った。

新井は、流人たちを厳しく管理する庄屋・源右衛門を演じ「自分自身は撮影がきょう初日で最終日でもあります。なかなか皆さんとなじめず、でも、役柄的にはちょうど良かったかな」と劇中で見せなかった笑顔を見せた。

渡辺は「僕は『女で狂っている』役なので、実際に島の女性と仲良くなって、行く末がどうでもよくなる役。『流人の苦しみ』というより、その心情に集中しました」と役作りについて明かした。

八丈島に暮らし、覚明と恋仲になるてご役の遊井は「初日にお会いしたら、罪人の姿の渡辺さんが誰か分からないくらいの変貌だったので、しばらくそれに慣れるのに必死でした(笑)」と思い出し笑い。 渡辺は「この人、笑ってたんです! 恋仲になるのに!」といじけてみせた。

忠五郎の流人仲間・軍蔵を演じた大浦は「僕の役は、忠五郎よりも重い罪を犯した男で、この物語のキーパーソン的な存在。小ずるそうな癖に、首からお守りの木札をぶら下げたりして、小心者なのかな」と役を紹介した。

また、2月に行われた三浦海岸での撮影エピソードを問われると、武田は「抜け舟(島を船で脱出する)のシーンは1日かけて撮影しました。舟の中で酒を飲んで気を失っている軍蔵のシーンから始まりますが、その舟が舟底30cmくらいしかなく、どんどん水が入ってきてしまい、大浦さんは体が冷え切ってしまった。僕らは膝くらいしか濡れていなかったんですが、午後に入って大浦さんが『濡れた服を着たくない! コインランドリーで乾かしてくれ!!』という衝撃的なわがままを言いまして。そんなこと聞いたことないぞって(笑)。3つ年下の僕に『午後もまた濡れるんだから、もうやりましょうよ』と軽く説教されました(笑)」と大浦のエピソードを暴露。

さらに武田は「そのあと、いっけいさんが両すねから出血するけがをしたんです(笑)。海水に浸かっているので思いのほか血が広がっちゃって。『大丈夫ですか』って聞いたら『かすり傷です』って。僕はいっけいさんみたいな大人になろうって思いました」と渡辺の雄姿を公開。

「誰でもそう言うよ~」と謙遜する渡辺に、武田は「いや、大浦さんだったら絶対ぐずりました」と追い打ち。開き直った大浦は「『しみる~痛い~』ってね(笑)」と報道陣を笑わせた。

最後に武田は「『砂の器』('04年、TBS系)に参加させていただいたことがありますが、清張さんの作品は、人間を一辺倒で描かずに必ず二面性で描く。一人一人の事情を掘り下げており、役作りのイメージがしやすい。今回もみんなちょっとずつ風貌が違うように、誰かの目線で必ず感情移入できる作品になっていると思います」とアピールした。