歴史上の偉人たちを現代的裁判で裁く、これまでにない法廷ドラマシリーズの最新作「時代劇法廷スペシャル 被告人は坂本龍馬」が、3月21日(土)にCS放送の時代劇専門チャンネルとニコニコ生放送にて同時放送される。
3年ぶりとなる新作では誰もが知る幕末の志士、坂本龍馬が法廷に立つことに。その龍馬役に挑戦する溝端淳平が撮影の合間にその意欲を語った。
―「時代劇法廷」の企画を聞いた時の感想は?
舞台以外の時代劇に出演するのは今回が初めてで、歴史上の教科書に出てくる人物の半生を、突拍子もない設定で演じるということで不安はありました。番組の冒頭では現代風の格好でラップを歌っています。中盤から着物を着て龍馬の姿になり、やっと雰囲気がつかめてきたという感じです。
―坂本龍馬について以前から興味はありましたか?
幕末は結構好きなのですが、龍馬についてここまで詳しく調べたのは今回が初めてです。器が大きくて間口が広い人物という点は共通していても、作品によって龍馬像が全然違う。ミステリアスな人物ですよね。身長が低いとか高いとか。フリーメーソンだとか(笑)。いろいろなうわさがあるすごく魅力的な人物で、奥深さがあってやりがいがありました。
今回の台本で描かれているような、現代に来たらラップを歌う龍馬というのも成立する気がします。ラップを歌うことは最初は突拍子もないように思えましたが、今では理にかなっているなというか、世の中を変えるために不満を叫んでいるという感じが僕の中ですごくリンクしました。歌うなら普通の歌でもいいはずですが、あえてラップで歌うということに意味があるのではないかと思います。
―実際に演じてみた感想は?
土佐弁で演じることは難しかったのですが、逆に龍馬の気持ちという部分では土佐弁の方がしっくりきますね。説明ぜりふは標準語だと平坦になってしまうので、土佐弁の方が感情を込めやすいんです。とにかく小さいことを気にしない人という動きになるよう意識しました。龍馬を演じるには若すぎるとは思いますが、自分なりの龍馬をやれればと思いつつ遊べるところは思いっきり遊んでやろうと思って演じました。
-共演の渡辺いっけいさんの印象は?
お芝居がすごく細かいです。せりふも多くて大変なはずなのに見れば見るほど、噛めば噛むほど味が出る役者という言い方はとても無礼ですが(笑)。一緒にお仕事をしていて良い刺激になりました。
―作品をどのように見てほしいですか?
龍馬ファンもあまり知らない人たちも、龍馬のような大きな器で決めつけずに見てほしいです。自分が小学生くらいのときにこの番組を見てみたかったですね。ラップのところも学校で流して欲しい(笑)。台本の龍馬はとことんかっこいいので、そこに僕なりの龍馬をプラスできればと頑張りました。ぜひとも楽しみにしてください。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)