「牙狼」イベントで実写＆アニメ版キャストが勢ぞろい

3月20日から3月22日(日)まで東京ビッグサイトにて開催されている「ANIME JAPAN2015」において、21日に『牙狼＜GARO＞』スペシャルステージが開催された。

4月3日(金)より放送がスタートするドラマ「牙狼＜GARO＞－GOLD STORM－翔」からは、栗山航と南里美希が出席。また、3月27日(金)にクライマックスを迎えるアニメ「牙狼＜GARO＞－炎の刻印－」からは浪川大輔、堀内賢雄、野村勝人の声優陣が登場。さらに、『牙狼＜GARO＞』シリーズの生みの親である雨宮慶太総監督が来場し、熱いトークが繰り広げられた。

実写の「GOLD STORM－翔」のキャスト陣とアニメ「炎の刻印」の声優陣が一堂に会して並び立つというのはめったにない機会。レアな光景に会場も大興奮で、浪川や野村が、流牙の衣装に身を包んだ栗山が腰に差した剣に触れようとすると、栗山が激しく拒否するという小芝居で笑いを誘う一幕も見られた。

「GOLD STORM－翔」は劇場版の撮影は既に終了し、TVシリーズの撮影も佳境で、いよいよ最終回の撮影に入っているという。

雨宮監督はタイトルにある“翔”という言葉について「流牙のよろいの名前です」と説明。主人公・流牙役の栗山も今回の「GOLD STORM－翔」について、「素直にうれしいです。雨宮監督に撮っていただけるというのが光栄です。正直、僕らは雨宮監督に見捨てられているんじゃないかと思ってました(笑)。今回、こうしてお話をいただいて、ようやく『牙狼＜GARO＞』の世界に入れました」とうれしそうに語った。

雨宮監督は「TVで新キャラクターも出てきますのでお楽しみに！」とファンの期待を煽り、栗山も「黄金騎士の称号を受け継いで、黄金騎士っぷりを考えました。成長につなげて見せられたらという思いで臨んでいます！」と力強く語る。

ヒロイン・莉杏役の南里も前章以上のアクションに挑戦。雨宮監督も「二人の関係が…」と言いかけるなど、今作では流牙と莉杏の関係にも何らかの進展が見られるようだ。

また、昨秋の“金狼感謝祭”にて発表された「魔戒歌劇団」についても新たな情報が解禁。これまでに『牙狼＜GARO＞』シリーズに出演してきたREKKA(松山メアリ)、RYUME(桑江咲菜)、YUKIHIME(黒木桃子)、ANNA(大関英里)の4人が1年間の期間限定でユニットとして活動し、TVシリーズ「GOLD STORM－翔」のエンディングテーマ「PRAYERS」を歌うことを発表。

『牙狼＜GARO＞』ファンにはおなじみの影山ヒロノブ、奥井雅美の両名も雨宮監督と共にプロデューサーに名を連ねており、CDは5月27日(水)に発売予定。

雨宮監督は「歌って踊ります」と一言。4人のユニットとはいえ、随時、メンバーが加わる可能性もあるようで、雨宮監督は続けて「栗山くんが女装してはいる可能性もゼロじゃないです(笑)」と冗談交じりに語る。栗山もこの言葉に発奮し「(自分が女装して踊ってる姿が)想像できますね(笑)。虎視眈々(たんたん)と狙ってます！」と宣言し、会場を沸かせた。

さらに、アニメシリーズ「炎の刻印」はいよいよ最終回を残すのみ。堀内は「今までも泣けましたが、最終回は号泣です。いろんな愛情が詰まってます」と胸を張る。

既にTV放送を見ているファンには、堀内演じるヘルマンがどのような“運命”を迎えたかは分かっているが、その上で「最終回でも『すごい、ヘルマン！』ってところはありますよ」とニヤリ。堀内さんが思わず中身について言い過ぎてしまわないように、浪川は「とにかく見ていただければ！　それ以上は言えません(笑)」とフォロー。野村も「どこを見てほしいというのはなく、シリーズ全体が集約されています！」と出来栄えに自信をのぞかせた。

トーク中、浪川が喋り続ける堀内を指して「よく喋るでしょ？　スタジオでもこうなんです(笑)」と語り、堀内さんが「“親”に向かって！」と返すなど、笑いを誘う掛け合いを披露し、声優陣の仲の良さを感じさせた。あらためて堀内は「声優を40年近くやってきて、久々に演者としていろんなことをやらせていただいて、やりがいがあって楽しかったです」と充実した表情で収録を振り返った。

既にアニメの劇場版の製作も発表されているが、これに関して野村は「僕たちも分からない。(演じるアルフォンソが)出てくるのかどうかも…」、堀内も「(映画に)なりますよと聞いてウワーっと喜んでその後のことは知らない(笑)」と語り、まだ謎に包まれているものの、浪川は「TVの方もやっていてビックリするような展開ばかりだったし、楽しみです！」と期待に胸を膨らませた。

最後に「GOLD STORM－翔」と「炎の刻印」のキャストが並び立ち、栗山が「こうして二人が並ぶのは珍しいけど、これからも黄金騎士がどんどん増えていったらうれしいと思ってます」と言うと、浪川も「こういうコラボレーションは本当にうれしい。それぞれの立場で『牙狼＜GARO＞]』を盛り上げていけたら」と語り、会場は温かい拍手と歓声に包まれた。