号泣必至!放送25年に幕を下ろす名探偵ポワロの決断

2015/03/27 11:00 配信

ドラマ

最後のエピソードの舞台は、ポワロ第1作目と同じ「スタイルズ荘」©ITV PLC

CS放送のAXNミステリーでは、世界中で愛されたアガサ・クリスティーの傑作「名探偵 ポワロ」のファイナル・シーズン5話を4月25日(土)にCS初放送する。

最後のエピソード「カーテン~最後の事件」ではポワロと相棒ヘイスティングスの究極の友情が描かれ、彼のためにポワロが下した苦渋の決断は涙なしには見ることができない。放送に先立ち、25年間ポワロを演じ続けた俳優デビッド・スーシェからコメントが届いた。

スーシェはポワロ役をオファーされた時のことを振り返り、「まずは原作から学んだ情報を膨大な資料にまとめることから始め、ポワロの人物像についての描写は全て書き留めた。私は演じる役を脚色して自分に同化させるタイプの俳優ではなく、役に没頭して全神経を集中させることで別人になるタイプの俳優なんだ。自分の個性を殺してその役になりきるんだよ」と語った。

さらにその役作りは外見面でも徹底していたようで、「ポワロが自慢にしている『小さな丸みを帯びた腹』を作るために脂肪スーツを着て、彼と同じような黒い髪の毛に染めた。口ひげはシリーズを追うごとに変化していったのだが、幸いなことに原作でも口ひげの描写は変わっていたんだ」と当時の役作りについて話した。

ポワロはスーシェにとって腹心の友といえる存在。「私は彼の擁護者だから、ポワロを逸脱する脚本ならば断固拒否したよ。だが、成長させたいと思う部分もあった。例えば孤独感。彼は一人暮らしだが、“神からの最高の贈り物は夫婦の愛”と常々語っている。ポワロが若いカップルを見かけるシーンでは、切ない表情を浮かべたりしたよ」とスーシェならではの解釈を演技に加えていたことを打ち明けた。

最後にポワロを演じる喜びについては「25年前にはこのドラマが世界中で放送されるなんて想像していなかったよ。ポワロという役を与えてもらい、長きにわたって演じることができて役者冥利に尽きる。この上ない贈り物を授かった。まさに神からの贈り物だ」とポワロの口癖で締めくくった。