さくら学院から4人が卒業「悲しいけど夢への第一歩」

2015/03/31 14:43 配信

芸能一般

さくら学院から卒業した田口華、菊地最愛、水野由結、野津友那乃(左から)

アイドルグループ・さくら学院が3月29日、東京・NHKホールにて「The Road to Graduation 2014 Final ~さくら学院 2014年度 卒業~」を開催。"校則"に則って、中等部3年の菊地最愛、水野由結、田口華、野津友那乃がグループから卒業した。

会場の隣にある代々木公園ではほぼ満開の桜が咲く中、会場にはスーツなど正装を着た約3500人の父兄(※ファンの総称)が集結。さくら学院の開校を知る最後のメンバーである「もあ・ゆい」こと菊地、水野がついに卒業することもあって、場内は例年以上のテンションと歓声で包まれた。

全体曲およびユニット曲、合計17曲のパフォーマンスを見せた後は、毎年恒例の卒業式に。

小等部を卒業して中等部に進学する山出愛子、岡田愛と、中等部とともにさくら学院から卒業する前述の4人に、さくら学院の"校長"を務める倉本美津留(放送作家)が卒業証書を授与。続いて在校生代表の磯野莉音による送辞、卒業生代表である生徒会長の菊地最愛による答辞、倉本校長の式辞、さらにはさくら学院の"担任"を務める森ハヤシ(脚本家)の挨拶が行われた。

在校生代表として送辞を担当した磯野莉音は「卒業は悲しいことじゃない、スーパーレディーへの第一歩」と自分に言い聞かせるようにゆっくりと話しながら、「4人には言葉だけでは伝えきれないほど感謝の気持ちで一杯です。卒業おめでとう、そしてありがとう」とまとめた。

一方、卒業生代表として答辞を述べた生徒会長の菊地最愛は、後輩ひとりひとりに感謝の気持ちを伝えつつ、「まだ15歳の私たちにとって、さくら学院で過ごした時間はこれから続く長い人生の中では一部かもしれませんが、でも充実した時間でした」と回顧。また、父兄に向けては「いつもどんなときも温かい目で見守ってくれたちょっぴり親バカな父兄の皆さんに、史上最高のありがとうを伝えたい」と述べ、会場からはすすり泣くような声が漏れる。

父兄からも"森セン"(森先生の略)として愛される存在の森は「正直、今年度(のメンバー)はめちゃくちゃ不安だった。でもこの3カ月ぐらいかな、みんなすごく変わってきて、本番中でも俺に絡むようになってきて…すごくうれしかった、それが自分にとっての"宝物"です」と会場を泣かせに入らせたと思いきや、「毎年、これからっていうときに卒業なんだよなー。俺の"感情ミルクレープ"はベロンベロンですよ!」と、さくら学院の楽曲「未完成シルエット」の歌詞をもじりつつ会場を笑わせた後、「みんなまだ小さな背中だから、これから背負うもの、たまには分けてほしい。つまり、これからも"先生ヅラ"させてくれよ!」と、冗談混じりながらも生徒愛にあふれるコメントで4人を送り出した。

式の後は、アンコールとして「旅立ちの日に ~J-MIX 2014~」「See you…」の2曲を披露。そして、最後に集まった父兄に向けてメンバーが挨拶した。

「悔しい思いもいっぱいしたし、辞めたいと思ったこともあった」と告白した野津友那乃は「でも父兄さんの笑顔を見ながら、メンバーと一緒に励まし合って続けられたことが、友那乃にとっての"宝物"です」とコメント。また「卒業すると同時にネガティブキャラも卒業しようと思っている」という決意を述べた田口華は、卒業後はパフォーマンス集団「虎姫一座」に研究生として参加することを明らかにした。卒業式では泣きはらすあまり、壇上から退くひと幕もあった水野由結は「この5年間を力に、あしたからはYUIMETALとしての夢、水野由結としての夢、全部かなえていきたい」と力強く宣言。そして最後にマイクを持った菊地最愛は「2015年のさくら学院も見守ってください」と後輩たちに未来を託したあと、地声で「さくら学院、最高ー!」とシャウト。会場から大きな喝采を浴びた。

その後4人は名残惜しそうに手を振りながら、ステージから去っていった。

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