「エープリルフール」に当たる4月1日、東映アニメーションと空想世界にある建造物を実験的に提案してきた前田建設工業株式会社ファンタジー営業部が、共同で東京・練馬区にある「としまえん」に新アトラクションを建設すると発表。前田建設工業株式会社が'03年に工期・工費について発表したアニメ「マジンガーZ」格納庫を忠実に再現する計画が極秘に進められていたことが明らかになった。
発表に当たり、「マジンガーZ」の原作者・永井豪と「マジンガーZ」シリーズのロボットを美少女キャラ化させたアニメ「ロボットガールズZ」('14年、東映チャンネル配信ほか)に出演する声優・本多真梨子からコメントが寄せられた。
アニメ「マジンガーZ」('72年、フジ系)は、同名漫画が原作で、主人公・兜甲児がホバーパイルダーという専用の乗り物を使ってロボット“マジンガーZ”に乗り込み、世界制覇をたくらむ悪の科学者・Dr.ヘルと戦うロボットアニメ。
それまでの巨大ロボット作品はリモコン操縦が主流だったが、本作が発表されて以降のほぼあらゆるロボットアニメで同様の描写が定着することとなった金字塔的作品となっている。
発表されたアトラクションでは、アニメ「マジンガーZ」の見せ場である、プールの中からマジンガーZがせり上がり、操縦席となるパイルダー号と合体する際の舞台となる格納庫を再現。
40代から50代男性がターゲットの大人向けエンターテインメントとして位置づけ、またヨーロッパなどでもファンの多い「マジンガーZ」の人気を踏まえて、'20年開催の東京オリンピックまでの完成を目指す。
ゲストは操縦席となる乗り物「パイルダー号」に地上部で乗り込み、上部がプールで擬装された地下の格納庫から身長18mの「マジンガーZ」をリフトアップさせ、「パイルダー号」を「マジンガーZ」頭頂部に合体させるパイルダーオンをアニメに忠実な形で体験できる。
初心者向けに操作が容易な「ホバーパイルダーコース」と、より本格的な上級者向けの「ジェットパイルダーコース」の2種類から選択可能となっており、搭乗定員は各回一人限定と、大人のファンを意識した本格的なエンターテインメントを提供する予定。
料金は未定だが、作中に登場するキャラクター・もりもり博士の美容院代1回分程度を想定している。
また、法人向け貸し切り利用を考慮した、世界最大級の巨大3Dプリンターも同時導入。これにより高さ18mの「社長像」「新商品」などを「マジンガーZ」の代わりにプールの中からリフトアップするサービスも提供する。
企業の成長性や業績向上を強く印象付ける会場として、株主総会や決算説明会誘致のほか、要望があればそれら巨大造作物をひと夏、プールサイドに展示するオプションも企画している。
さらに、自らが「マジンガーZ」に成り切りリフトアップを体験したいゲストのために「人サイズ格納庫」をプールエリアおよび「豊島園 庭の湯」内に複数設置を提案しており、特に庭の湯の「人サイズ格納庫」にはガソリンスタンドの自動洗車機をヒントに開発された、リフトアップしながらのボディーウオッシュやマッサージ機能を検討している。
本アトラクションの完成に伴い、園内の自然の中を走行する模型列車をマジンガーZ型や、あしゅら男爵型になった新型車両へ改造する案を園内名物企画として提案していることも明かされた。
これらの発表を受け、原作者の永井は「完成を心待ちにしています! ジェットパイルダーコースでぜひ挑戦させていただきたいと思います」とコメント。
アニメ「ロボットガールズZ」で主人公・Zちゃん役の本多も「“ロボットガールズZ”の劇中でも、プールの中の格納庫からZちゃんが登場するシーンがあって、私もやってみたいと思っていました!」と期待の声を寄せた。
超合金Zの調達方法および格納庫の背景として欠かせない富士山の練馬移設が大きな課題である。また、ホバーパイルダーおよびマジンガーZ本体の製造については、光子力研究所の兜博士を中心とする科学者たちによる今後の開発計画が待たれる。
なお今回のプロジェクトは「4月1日限定エープリルフール企画」となっている。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)