まゆゆ&稲森W主演作「戦う!書店ガール」Pに聞く

2015/04/14 06:00 配信

ドラマ

「戦う!書店ガール」(フジ系)では、渡辺麻友(AKB48)はコネ入社のお嬢さま書店員・亜紀を、稲森いずみはアルバイトから社員になった、たたき上げの副店長・理子を演じる(C)関西テレビ

4月14日(火)にスタートするドラマ「戦う!書店ガール」(フジ系)で、山下有為プロデューサーに碧野圭の原作小説「書店ガール」シリーズとの比較や、主人公の亜紀(AKB48・渡辺麻友)と理子(稲森いずみ)のキャラクター像を聞いた。

同ドラマでは、水と油の関係の書店員、亜紀(渡辺)と理子(稲森)が、世代や境遇の違いからぶつかり合いながらも仕事や恋に奮闘し、互いに成長する姿を描いていく。

――原作と比べて、亜紀のキャラクターが少し若いイメージで描かれており、ストーリーは理子よりも亜紀を中心に、ドラマでは描かれているなと感じました。ドラマと原作でのキャラクターの違いを教えてください。

亜紀が突き進むための原動力として“経験が浅いこと”を前向きに捉え、既成概念に捉われないからこそ生み出せるもの、理子にぶつけられるものがあるはずだと考えています。そのようなキャラクターを最大限に生かす構造を考えていく中で、ドラマではより原作よりも若く設定しました。また、原作では亜紀は結婚していますが、結婚していないからこその、恋愛面での動きにもご期待いただければと思います。

一方、理子は原作以上に仕事はきっちりしているけれども、プライベートではいろんなことがうまくいかない部分を強調し、より人間の良い面もダメな部分も併せ持った、等身大のキャラクターに描いていきたいと思っています。

また、千葉雄大さん演じる三田が、年も大きく離れ、仕事での先輩であったはずの理子に対して抱いていく、“草食”な彼独特の恋愛表現にもご期待いただければと思います。

――ドラマで描きたい女性像は、亜紀と理子、それぞれどのようなものでしょうか?

亜紀は汚れを知らず、理想を語ります。経験が少なかろうと、それがコネに基づくものであろうと、大好きな本のためなら全力を尽くします。いわば赤い炎です。

一方、理子は40代に入り、本を愛する気持ちは変わらないのですが、守るべきものや忘れてしまったものがたくさん生まれてしまっている中で、現実を語ります。いわば青い炎です。

このような二人を通して、そのどちらが正しいということではなく、それぞれの良さを認め合い、相乗効果を生み出すことこそが重要なのではないかと思っています。彼女らの奮闘をお届けすることで、“明日も頑張ろう!”という前向きな元気を、さまざまな世代の女性たちにお伝えできたらと思っています。

――今後は、ドラマでは20代と40代の二人の女性ならではの、どのような悩みや本音などを描いていくのでしょうか?

20代の女性にとっては、まずは目の上のたんこぶのような面倒くさい上司(理子)。そして、自分のことをなかなか受け入れてくれない同僚たち。やりたいことはあるけれど、それをどう具現化するかどうかについての苦悩を描いていければと思っています。

一方、40代の女性にとっては、まるで理解できない後輩の存在(亜紀)や、だんだんと重荷になっていく父親の存在。そして、この年になって男性との関係もうまくいかない、女性としてのあせり。そのような中で、飾らない女性たちを描いていければと思っています。