4月10日にスタートした剛力彩芽主演ドラマ「天使と悪魔-未解決事件匿名交渉課-」(テレビ朝日系)で、剛力とタッグを組む弁護士・茶島(渡部篤郎)の敏腕秘書を演じる中村静香にインタビューを敢行。演じる恵庭茜の役どころ、自身との違いや演じる際に意識していること、自分の中の“天使と悪魔”な部分などを語ってもらった。
――今回中村さんが演じる役柄について教えてください。
私が今回演じる茜は、茶島弁護士の下で働く秘書。ただの秘書ではなく、常に一歩先の物事を考え、どんなことにでも対応できる敏腕秘書です。胸元が開き気味で、足を露出するなど、身なりの面では女性らしさを忘れていませんが、だからと言ってそれに頼らずに仕事をきっちりとこなす格好いい女性です。
――茜を演じる上でプロデューサーやスタッフの方からは何か指示などありましたか?
はい。私、クランクインした日はすごく緊張していました。共演する渡部さんは小さいころから見ていましたし、とても自分がお会いできるような人だとは思っていなかったので。そのような憧れの方とご一緒することができて、ずっと緊張しっ放しでした。でも、それを見た監督から「茶島を手のひらで転がせるぐらいのキャラクターでいいと思うよ」という言葉をいただいて、すごく想像が膨らみました。それからは初日の反省を踏まえ、茶島弁護士の一歩先をいけるように頑張っています。むしろ二歩先くらいをいきたいですね(笑)。
――そんな茜を演じる上で苦労しているところはありますか?
例えば事件を解決するに当たって、必要な書類やリストアップすべきものが先回りしてできている、というのは台本に書いてある通りなので、それを忠実に演じられればすごく仕事ができる人だなという印象を与えられると思います。でも、実際に演じてみて苦労しているのは、“デキる女性”の動きや仕草です。ビシッときれいなお辞儀をしようとすると、固くなって緊張しているように見えてしまうらしくて。
何げない仕草でも「まだまだ固いね」って言われてしまうんですよ。理想は“しなやかさを兼ね備えた機敏な動き”です。雰囲気一つとっても、内側から出るデキる女性のオーラというものを醸し出せるようになりたいなと。私は今まで180度違う役ばかりやってきたので(笑)、いい機会ですし、学びの場だと思って頑張ります。
恵まれたことに本当にここは温かい現場なので、変にかしこまらず、貴重なチャンスをもらったと思ってこれから3カ月間の撮影を頑張ろうと思います!
――私も台本を読ませていただいて、茜はすごく優秀な人だなと思いましたが、中村さんご自身はお金の管理やスケジュール管理は得意ですか?
得意とは言い切れませんが、きっちりと管理しているつもりです。いつもスケジュールは早めに欲しいタイプで、休みがあれば数日前からその日の行動をスケジューリングして、時間などもだいたい決めてしまいます。計画的な人間というより、出不精のわがままだと思っているのですが、一つの町で用事を全てこなせたらあとは家にこもれるように(笑)。
なるべく無駄な動きを減らして効率良く有意義に過ごせたらいいなと思って何日も前からスケジュール管理をしています。だから急に誘われたりすると断っちゃいます。心の準備ができていないので(笑)。そういう意味では秘書気質だとも言えますね。
――なるほど。では、主演の剛力さんはどんな方ですか?
本当に謙虚な姿勢を忘れない、元気いっぱいの方です。いつも持ち前のスマイルで現場の雰囲気を明るくしてくれています。同じ事務所ですし、バラエティーでも何度かご一緒したことはあるんですけど、お芝居の現場でしっかりと共演するのは今回が初めてです。
監督さんの横に座って一緒にモニターで演技のチェックをしたり、話し合いをされたりする姿を見て、本当に真面目な方だなと思いました。若いながらも座長としてたくさんの大人の方に囲まれた現場でけなげに頑張ろうとする姿には刺激されますね。本当に勉強させていただくことばかりで、そんな姿を見たら誰でも応援したくなりますよね。
――では、茜が秘書として仕える茶島弁護士役の渡部さんはいかがですか?
“レディーファースト”で優しい方です。共演させていただく前は、渡部さんには言葉少なめで寡黙なイメージがあったのですが、全然そんなこともありませんでした。むしろ本当にビックリするくらいよくお話をされる方で、最初のコミュニケーションも渡部さんの方から話し掛けてくださいました。
その後、年齢を聞かれたのですが「失礼ですけど、中村さんはおいくつですか?」っておっしゃられて。この方は本当にジェントルマンだなと思いました。予想外なことと言えば、渡部さんはボソボソっとユニークな冗談をおっしゃられるんですよ。真面目な顔で。それでスタッフさんや共演者の皆さんもクスクス笑うので、現場が和やかになります。本当にいい現場だなぁと思って撮影に臨んでいます。
だから私も緊張しているだけじゃなくて、恵庭茜という役を自分のものにして、皆さんに追い付け追い越せでいきたいです。皆さんのチームワークの中にスッと入れて、視聴者の方に受け入れられたらいいなと思っています。渡部さんは本当に寛大で素晴らしい方なので、そんな方を手のひらで転がせるようになれば相当な女性でしょう(笑)。プレッシャーに負けないように頑張って茜を演じたいです。
【「天使と悪魔」敏腕秘書役・中村静香の天使なところは?、へ続く。同記事は4月17日(金)昼0時掲載予定】
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