4月22日(水)からシーズン10がスタートする「警視庁捜査一課9係」の記者会見と10周年感謝祭が、東京・東映撮影所で行われ、渡瀬恒彦、井ノ原快彦、羽田美智子、中越典子、吹越満、田口浩正、原沙知絵が出席した。
「警視庁捜査一課9係」は、“昼行灯”や“神出鬼没のタヌキおやじ”などと呼ばれる風変わりな係長・加納倫太郎(渡瀬)率いる捜査一課9係の活躍を描く刑事ドラマシリーズ。
会見では、シリーズ10周年を振り返った渡瀬が「最初に会ったときは『この子がイノッチか』という感じだったけど、今回いい顔になってきたなと思う」と劇中で相棒・浅輪直樹を演じる井ノ原について語る。井ノ原は「ポスターができたときも、『(9係は)全員いい顔になったね』と言われました。とてもうれしいです」と感激しきり。
皮肉屋の刑事・青柳靖役の吹越は、暑さ対策に後ろをメッシュにしたワイシャツを披露すると、井ノ原も「気候も変わってくるので、それぞれに工夫があるんですよね」とうなずく。吹越は、「10年やっているから、『次はこれを頼もう』と思う。スタンリー・キューブリックが『シャイニング』('80年)を撮ったときに、ステディカムを開発したのと同じだよ」と映画界の巨匠を引き合いに出して胸を張った。
また、10年間の一番の思い出を聞かれた渡瀬は、「俳優になって45年なんだけど、他の俳優さんに注文を付けられたことはない。それがこの間、ある俳優さんが『ここをこうやったら、どうなりますかね?』と聞いてきた。『やってみようか』と言ってやってみたら、うまくいった。その注文を付けてきたのが吹越です」と暴露した。
そのシーンを横で見ていたという井ノ原は「渡瀬さんから『初めて注文を付けられた』と聞ききました。『どうだったんですか?』と聞いたら、『とりあえずやってみようと思って、やってみたら楽しかった』とおっしゃってました。何か革命的なことが起きたんだな…と思いましたね」とコメント。
張本人の吹越は「前のシーンが自分たちで、この流れで係長にこういうこと言ってもらったら面白いんじゃないかというのが浮かんで…。田口(浩正)に『言ってみていいかな?』と聞いたら『いいんじゃないですか』って、こいつ(田口)がたきつけたんです。帰りの車の中では、田口と2人で『他の現場でやったら絶対許されないことをやっちゃったかもしれない』ってドキドキしながら帰りました(笑)」と経緯を明かした。
日本屈指のベテラン俳優の演技に注文を付けられるほどのチームワークは、劇中でも存分に発揮されそうだ。
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