サザンオールスターズや福山雅治、深津絵里らが所属する芸能事務所・アミューズが昨秋主催した「アミューズオーディションフェス2014」で「WOWOWドラマ賞」を受賞した、現在17歳の高校2年生・堀田真由。一足早くデビューを果たしたグランプリ・清原果耶に続き、5月10日(日)にWOWOWプライムでスタートする「連続ドラマW テミスの求刑」でデビューする。
堀田の役どころは、仲里依紗演じる主人公・星利菜の妹・穂之果。今回、父親を殺された女子高校生を演じる堀田にインタビューを行った。
――「WOWOWドラマ賞」受賞おめでとうございます! 半年たちましたが、まずはオーディションを振り返ってみていかがですか?
幼稚園のころからモデルになりたかったのですが、クラシックバレーを習っていたこともあって人前で表現することが好きだったので、中学生のころから女優になりたいと思うようになってオーディションを受けました。オーディションは同世代の方が多く、事前に合宿もあって、修学旅行のようで楽しくて、それが一番の思い出です(笑)。
――地元・滋賀の学校は共学とのことですが、特に同級生の男子の反応はすごかったんじゃないですか?
オーディションのことは全く気付かれませんでした(笑)。いざ上京して転校するということになって、初めて分かった…という感じです。
――この半年間はどのようにして過ごしてきたのですか?
高校の転入試験のための勉強ばかりしていました! 演技レッスンはほとんどできなかったです…。
――そんな中で今春から上京して高校も東京とのことですが、もう東京での生活には慣れましたか?
東京にはオーディション以外では中学校の修学旅行で来たことがあっただけだったのですが、とにかく朝の満員電車がすごいなぁと。私の地元では経験したことがなかったので、それに慣れるのが大変です。
――「WOWOWドラマ賞」受賞ということで、早晩女優デビューは分かっていたかと思いますが、いざデビューとなった時にはどんな気持ちでしたか?
共演する方々の名前を聞いた時にはすごい方ばかりでビックリしたのですが、そんな方々と一緒にお仕事をできることがうれしかったです。撮影初日を迎えるのが楽しみで、いざ撮影に入っても緊張しませんでした。
――クラシックバレーのおかげで人前で表現することに緊張感はないのでしょうね!
そうですね。でも、学校の行事では緊張するんですけど(笑)。
――「テミスの求刑」についてはどういう感想を持ちましたか?
私はこれまでミステリーが苦手だったのですが、台本を読むと意外な犯人のことなどとても面白くて、どんな方にも楽しんでいただける作品だと思いました。
――いざ撮影が始まってみて、どんな気持ちでしたか?
人生初の茶髪がうれしかったです!(笑) 前の学校が特に厳しかったので。化粧もしたことがなくて、オーディションの時に初めて、それもいきなりプロのメークさんにやっていただいて、「人ってこんなに変われるんだ」と思ったくらいです。
――そうなんですね。穂之果はご自身と同じ女子高校生ですが、比べていかがですか?
私には兄がいてのふたりきょうだいで実生活でも妹なのですが、ずっと姉が欲しかったので、うれしい役どころです。
――そんな姉役の仲里依紗さんとのシーンが多いわけですが、どんな話をしていますか?
演技のことでアドバイスをいただいたのはもちろん、事務所の先輩でもあり、通い始めた高校の先輩でもあるので、寮のことや学校のことなどの話をしています。
それから、里依紗さんはストリート系のファッションをよくされているのですが、私もストリート系のファッションが好きなのでよくお手本にさせていただいていたし、4月2日の私の誕生日にストリート系のキャップをプレゼントしてくださって、とてもうれしかったです。
あと、ずっと食べたかった人気のドーナツの差し入れをしてくださったのもうれしかったです。里依紗ちゃんって呼んでもいいか伺ったところ「いいよ」とのことだったので、現場では「里依紗ちゃん」と呼ばせていただいてます。
写真も撮らせてもらっていいかと伺ったところ、それもOKだったので、撮影が終わった時に撮らせていただこうと思っています(笑)。
――いい雰囲気で撮影されているんですね。他の共演者の方とはどんな話をしましたか?
警官役の高岡奏輔さんにシチューを運ぶシーンがあったので、その時に「料理はするの?」と聞かれました。料理はあまり得意ではないんですけど…(笑)。
――では、特に見てほしいシーンというとどこになりますか?
父親を殺されて3年後が舞台なんですけど、姉の星利菜はまだそのことを引きずっているのに対し、穂之果はある程度吹っ切れているし、引きずっている姉を心配もしているという役なので、その対比をうまく出せているか見ていただきたいと思います。
そんな中で、最初の撮影が父親の葬儀のシーンでいきなり泣く演技だったのですが、初めてにしてはうまく泣けていると思うのと、穂之果は父の遺体を見ていないのでひつぎをのぞき込もうとするのですが、それを止めようとする星利菜を振り払うシーンでは大先輩を思いっきり振り払っていますので(笑)、そこを見ていただきたいです。
――今後の目標についてはいかがですか?
里依紗さん主演の映画「時をかける少女」('10年)が大好きで、私も“走る演技”がしてみたいです。あとは、自分にしかできない演技が出せるような女優さんになりたいです。
そして、今回はドラマでしたが、早く映画にも出てみたいです。具体的な役では飲食系の店員役をやってみたいです。この仕事を始めていなかったらずっと店員のアルバイトをしてみたいなと思っていたくらいなので。
――最後に読者にメッセージをお願いします。
今は「テミスの求刑」の撮影を楽しみながら頑張っていますが、もっともっとレッスンを重ねて演技を上達させたいと思っているので、これからも応援よろしくお願いします。
■「連続ドラマW テミスの求刑」は、大門剛明の同名小説が原作で、仲里依紗演じる検察立会い事務官・星利菜が父親の死の真相に迫るリーガルサスペンス。
3年前に父親を殺害された星利菜は、検察立会い事務官としてその事件の裁判の担当検事だった田島(岸谷五朗)に仕える。だが、殺害犯として有罪になり服役していた澤登健太郎(山根和馬)が、“自分は無実だ”という遺書を残して刑務所内で自殺してしまう。そんな中、裁判で健太郎の弁護を担当した黒宮(佐藤二朗)が、再審を請求しようとするが…。
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