「デート―」中島裕翔演じる鷲尾のキャラクター作り

2015/05/20 15:00 配信

ドラマ

5月20日(水)発表の「第84回ドラマアカデミー賞」で、最優秀監督賞を受賞した「デート~恋とはどんなものかしら~」(フジ系)の武内英樹監督

ことし1~3月に放送されたドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」(フジ系)。5月20日(水)発売の週刊ザテレビジョンで発表された第84回ドラマアカデミー賞で、最優秀監督賞を受賞した武内英樹監督に、中島裕翔が演じた鷲尾豊のキャラクター作りについて聞いた。

――鷲尾くんのキャラクターが物語の良いスパイスになっていて、面白いなと思いました。一番常識的なキャラクターのはずなのに、奇妙な2人(杏演じる依子、長谷川博己演じる巧)の間にいるせいでイタい人になってしまう展開が最高だなと。鷲尾を演じた中島裕翔さんとは、当初どのようなお話をされたのでしょう?

そうですね。鷲尾は巧のライバルにならなきゃいけない。実際の彼(中島)は21歳で若いじゃないですか。それで、相手(長谷川博己)は38歳なので、対等に見えないといけないなと。それで本人には、相当精神年齢を上げてくれというお願いをしました。

最初はとても心配だったので、どうやったらもっと大人っぽく見えるかねと、髪型や衣装合わせなどはかなり細かくやりましたね。

また、(中島には)すぐにうなずく癖があったから、「とにかく動くな、顔を動かすな」と。「そこに若さが出ちゃうから、もうちょっと胸を張って、剣道をやっている設定なので、常に凛としてろ」と伝えました。せりふも、「(声を)もっと低くもっと低く」って。

――随所に見られた鷲尾くんの泣きのシーンも面白かったです。

それは、「マジで、本気でやってくれ」と言って。もう、「涙目になるまで気持ちを作り上げて」と。「その方が笑えるから」って(笑)。

――第5話の、依子が巧に迫りまくっているのを隠れて見ていた、クローゼットの中の鷲尾くんの泣きも最高でした(笑)。

あれはやっぱり、笑かしにいくと絶対に笑えないので、一人で真剣に今の状況を受け入れて、リアルにこういうことがあったらどう感じるのかっていうことを、突き詰めてやってくれと伝えました。

(中島は)すごく真っすぐな人なので、それを真摯(しんし)に受け止めて、真剣にやってくれたのが、とてもハマっていたなと思いますね。

――撮影中は、現場でも思わず笑ってしまうこともあったんでしょうか?

もう、しょっちゅう笑っていて、役者に怒られてました(笑)。カメラマンのインカムから僕の笑いが漏れるんですよね(笑)。「カット!」って言うと、杏ちゃんが「監督うるさいよー!」って(笑)。でも、笑いが伝わると向こうはいけてるんだって感じるから、どんどんのってくるんですけども。もう、ずっと笑っていましたね(笑)。

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