松平健が「暴れん坊将軍」以来7年ぶりに弓術を披露!

2015/06/01 05:00 配信

ドラマ

弓を扱わせたら俳優界No.1(?)の松平健が「京都人情捜査ファイル」の雄姿を披露!

6月4日(木)に放送される「京都人情捜査ファイル」(テレビ朝日系)の最終回で、岩瀬厚一郎を演じる松平健が弓術を披露することが分かった。松平が弓を引く姿を見せるのは、「暴れん坊将軍」('78年ほか)以来7年ぶりとなり、現代劇での弓術披露はこれが初めてとなる。

松平は「『暴れん坊将軍』でも撮影で来ていたところなので、懐かしく思いました。あの時と比べて今回はカツラを着けていない分、楽でしたよ(笑)。また『暴れん坊将軍』の時は、弓は我流でやっていたんですが、今回は専門家にしっかりチェックしてもらいましたので、いいデキになっていると思います」と自信を見せた。

松平と弓といえば、何といっても「暴れん坊将軍」で演じた徳川吉宗が思い出される。同作は'78年から'02年までテレビ朝日系でレギュラー放送され、松平が時代劇スターとしての地位を築くこととなった名作。'08年までに単発スペシャルも3本放送し、足掛け30年にわたって一人で主役を演じ続けた、松平にとっては代表作と言ってもいい作品だ。

そんな往年の時代劇ファンには懐かしい、松平が弓を引く姿が、実に7年ぶりにテレビで披露されることになった。松平が今回「京都人情捜査ファイル」で演じる岩瀬は、表では京都府警・警務部のトップである警務部長ながら、裏では本来なら捜査権を持たない犯罪被害者支援室に、選抜チームを組織し、捜査一課ではできないような“特捜”を許可する陰の実力者として活躍している。

時折本性をむき出しにして、強烈なにらみと巻き舌で事件関係者にすごむ痛快なシーンは評判を呼んでいる。また、趣味が多いのも岩瀬の特徴。これまで茶道、写経、剣道からお座敷遊びまで、特捜許可を与えるシーンの“お決まり”として、趣味にいそしむ岩瀬の姿が描かれてきた。そして、最終回では満を持して、岩瀬が弓を手にする。

撮影場所は京都・嵯峨野。初夏を思わせる陽の光と涼やかな風が抜ける竹林の中で行われた。松平のこの日のいでたちは、白の道着に紺のはかま姿。吉宗将軍の時の華麗な雰囲気とは違い、研ぎ澄まされた精神性と厳格な空気が漂う。

松平自身、弓を引くのは'08年のドラマスペシャル「暴れん坊将軍」以来となるが、その構えは堂に入ったもの。わずかな指導で見事な弓さばきを披露した。

意外にも松平が弓術の教えを受けるのは今回が初めて。実は将軍時代は全て我流で行っていたという驚きの事実も明かされた。また、4月25日に放送された「土曜ワイド劇場特別企画 京都人情捜査ファイルスペシャル」で披露した剣道も今回が初挑戦だという。

剣道について松平は「立ち回りと見た目は似ていますが、やってみるとだいぶ違うんですよ」と、涼しい顔で事もなげに振り返る。その姿に、視聴者の「できて当然」のイメージを決して裏切ることなく、あくまでもさりげなく美技を披露する役者意識の高さを垣間見られた。

今回の撮影では途中、弦が切れるというハプニングに襲われたが、松平は顔色一つ変えず、集中力を保ったまま撮影を続行。放った矢は全部的に命中させるという高いパフォーマンスを披露し、周囲を驚きと感動の空気で包んだ。

撮影を終え、松平は「岩瀬はいろいろできちゃう人(笑)なので、趣味に応じさまざまなコスチュームも楽しませていただきました。剣道もこのドラマで初めてやりましたし、いろいろなことに挑戦できましたね。最後は久しぶりに弓を手にできてとても楽しかったです。気持ちが落ち着きますし、自然と集中できるのがいいですね。弦が切れたのは初めての経験で、これは衝撃でした(笑)」と柔和な笑顔で振り返った。

マツケンの大暴れが見られる「京都人情捜査ファイル」の最終回。往年の将軍ファンも納得の松平によるアクションはもちろん、主人公・戸隠を演じる高橋克典のここでしか見られない優しい笑顔にも期待したい。