167cmでNBAに挑む日本人!富樫勇樹選手インタビュー

2015/06/06 01:36 配信

芸能一般

NBAに挑む日本人バスケットボールプレーヤー・富樫勇樹選手を独占インタビュー!

シーズン終盤を迎え、優勝を懸けたファイナルの熱戦が繰り広げられているNBA。その世界最高峰のバスケットボールリーグを目指し、富樫勇樹選手は'14年夏にアメリカに渡った。ダラス・マーベリックスのサマーキャンプに参加した富樫選手は、サマーリーグのメンバーに選ばれ、全5試合中4試合に出場。10月にはマーベリックスの最終キャンプに召集され、マーベリックスの傘下にあるテキサス・レジェンズに入団。NBAの下部組織・Dリーグで'14‐'15シーズンを過ごした。

田臥勇太以来2人目となる“日本人NBA選手”誕生の期待を背負う富樫選手に、NBAでの体験、注目するプレーヤー、シーズンの振り返りやファイナルの予想を語ってもらった。

――昨年夏のサマーキャンプを皮切りに、実際に“NBA”という世界を体感していかがでしたか?

「ずっと言っていることなんですけど、中学生や高校のころは、夢にも思えないくらいNBAが遠いところにあったんです。特に高校でアメリカに留学したときは、トップ選手との差を感じて帰ってきた部分があったので。だから去年のチャレンジは、不安が無かったといえばウソだし、本当にどれだけ通用するのかも分からずに挑戦しましたから。そこで、1試合だけですけど、サマーリーグでああいう活躍(11分出場、12得点)ができたっていうのは1番の自信になりました。

そこからつながって、Dリーグで1シーズンやれたっていうのも。スタッツ(成績)を見て、『結果を残せたか?』っていったら残せていないですけど。でも、実際にプレーしてみて、高校のときに感じた程の差を感じなかった自分がいました。1年目にしては出来過ぎなくらいに事が進んでいったので、'14‐'15シーズンの経験を生かして、次のシーズンも上を目指してやっていけたらなって思います」

――高校ではバスケの名門、モントローズ・クリスチャン高校に留学していましたが、卒業後は帰国してbjリーグの秋田ノーザンハピネッツに入団しています。富樫選手の中で具体的にNBAを意識し始めたのはいつでしょうか?

「日本に帰って来て、ですね。最初に日本に帰って来たとき、日本で長くやるつもりはなかったんですが、NBAに行こうと思ったのは2年目あたりですね。bjリーグの2年目のシーズンのどこかで、ちょっと意識し始めたと思います。それまではヨーロッパでのプレーを考えていたり、NBAというか、アメリカに戻ろうという気持ちはなかった。ただ、どうせやるならしっかり、まず1番上のNBAを目指してやろうと思って、去年のサマーリーグの前に渡米したんです」

――高校時代の関係者などからの誘いもなく、身一つで挑んだんですか?

「そうですね。自分の挑戦したいっていう気持ちと、あとは今のエージェントや、いろいろな人に助けてもらって。やっぱり日本のリーグでNBAのスカウトに見てもらうのは不可能なので、自分からアメリカに行って、まず自分を知ってもらって、それでプレーを見てもらう。そこでやっと、サマーリーグ前のトライアウトを兼ねたキャンプに呼ばれて、それで結果を残したらロスター(登録選手)に入れるっていう形だったので…本当に一からでしたね」

――マーベリックスの中心であるスタープレーヤー、ダーク・ノビツキーと練習する姿が記事になっていましたが、有名選手たちとプレーした印象はいかがでしたか?

「それが、サマーリーグに出てからは誰も遠く感じなくなったというか、ミーハーな気持ちになることもないですね。同じ舞台に立てるようにと思っているので。ノビツキーはベテランだし、すごい余裕がありましたね。あっちからも全然話し掛けてくれるし。その時はシーズン前だったので、体の作り方だったり、コンディションをそこから上げていく状態だったので、チームの全体練習にも全部は入らなくて、焦らず余裕がある感じがしましたね」

――現在はプレーヤーとしてNBAを視野に入れていますが、子供のころからNBAは観戦していましたか?

「小学生の高学年のころからちょっとずつ見ていましたね。最初はずっとアレン・アイバーソンが好きでした。日本でもアイバーソンはすごい人気があったので、よくフィラデルフィア・セブンティシクサーズの試合を放送していて、好きな選手だったのでよく見ていましたね。子供のときは遊びながらアイバーソンの真似してましたね、もちろん出来るわけもなかったですけど(笑)」

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