キスシーンで大緊張!?足立梨花インタビュー(前編)

2015/06/25 20:06 配信

映画

ショートフィルム「ブーケなんていらない!」で主演を務めた足立梨花にインタビュー衣装=Auntie Rosa

UULAとShortShortsが共同製作したショートフィルム「ブーケなんていらない!」で主演を務めた足立梨花にインタビューを実施した。

同作品は、監督をアベラヒデノブが務め、May J.の最新曲「Love is tough」の世界観をモチーフにドラマ化したもの。

同級生の結婚式で再会した大学時代の親友女子4人組が、ブーケを手にし、酔った勢いで、それぞれが思いを寄せる相手に告白するストーリーとなっている。本作は、UULAで配信中。

――撮影でのエピソードは?

少し寒さの残る4月に二日間で撮りました。夜のシーンと朝方のシーンがあったので、夜からずっと撮影してそのまま日の出を待って撮影しました。海辺での撮影だったので大変で、昼間は暑かったので良かったんですけど、衣装がパーティードレスだったので、夜の浜辺はとにかく寒かったですね。

あと、ストッキングをはいていたのですけど、靴を履いていない設定だったので、だんだん足の裏に穴が空いてきて。終わった後に「すごい頑張ったな」というぐらい、みんな体力を吸い取られた感じになりましたが、頑張った分すてきな映像ができたので、良かったです。

――共演者の団結力も高まった?

もう(打ち解けるのは)早かったです。最初の方から監督にも言われたんですけど、お互いに役名で呼び合ったり、(作品の中で)友達の設定なので敬語を使わずに話したりしていました。

何かがきっかけというわけではなく、自然と仲良くなっていったんですけど、二日間という過密スケジュールの中での撮影だったから、「みんなで一緒に頑張ろう」っていう一致団結感はものすごくありましたね。

――撮影裏話は?

三木(松村龍之介)くんと初めて会って最初のシーンが、キスしそうになるけどしないっていうシーンで、モニターで見るとものすごく遠く見えるんですけど、撮影している私たちはあとちょっと動いたら唇がくっつくんじゃないかっていうぐらいの近いイメージだったんですよ。監督にもっと近く、もっと近くって言われんですけど、こっちは「もっと近づいたら本当にキスしちゃうよ!」って思いながら撮ってました(笑)。

今まで他の作品でキスシーンはありましたが、キスしなきゃいけない時の方が踏ん切りがつくんですけど、キスしそうでしちゃいけないっていうのが難しかったし、恥ずかしかったです。別の意味での緊張がありました(笑)。

――今回の作品で共感したところは?

女の子が集まったら大概恋愛の話しかしてないっていうのは、女子あるあるだと思ったんで、自然体で演技はできたかなと思いますね。今回は作品なのでまだふんわりとはしてるんですけど、実際の女子トークはぶっちゃけた話、結構“ゲスい”言葉も出てきたりとかするんですよ(笑)。

――今回の役との共通点は?

サナちゃんはみんなと仲良しなんだけど、どこか一歩引いて見ている部分もある大人なイメージがあったので、そこが似てるって言いたいんですけど、そんな感じの人でもないんですよね、私(笑)。だから、似ているようで似てないなっていうのはありますね。

ただ、自分の意見を主張しないっていうところは似てるかもしれないです。自分の意見をどんどん言って、あれしようこれしようっていうタイプではなく、誰かが提案したことに対して自分がいいなって思ったら乗るし、違うなって思ったら違うっていうのは、サナちゃんと一緒なのかなと思いました。

――演技で気を付けているところは?

自然にその役を演じるというよりも、その人になりきれるように、違和感がないようにできたらいいなって思いながら演じています。あと、自分の中で謎を残したまま演技はしないでおこうって思っているので、最近はよく監督さんにも相談をしたりするし、私はこう思ってると監督さんにも提案するようになったので、言われるがままやるのではなく、自分でも考えていろんな人の意見を伺いつつ、その役を演じられるようにしています。

自然にって思っていつもの素の自分を出し過ぎても駄目だし、せりふもちゃんと言わないといけないので、難しいですね…それがちゃんとできるようになれば、いろんな作品にも出られるようになっていくと思うので、そこは一番気を付けています。

――今回の作品の見どころは?

人それぞれの恋愛があって、キャッチフレーズに「幸せな恋愛って何?」って書いてあるように、4人がそれぞれの恋愛を通して、答えを探すという内容です。

でも、みんなが違うタイプの恋愛をしているので、そこで共感してもらえる部分があればいいなって思うし、これを見て恋をすることを恐れていた人も、別に成功しても成功しなくても恋って楽しいもんなんだなって思ってもらえたらうれしいです。勇気を与えられる作品になっていればいいなと思いますね。

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