日本初の劇場型事件ほか、最新科学で新事実に迫る

2015/06/12 12:00 配信

芸能一般

テレビの強みである映像を最大限に生かした新しいノンフィクション番組(C)NTV

かつて日本で起きた事件や出来事の映像を、最新技術を使って検証し、今だからこそ分かる真実を伝えるノンフィクション番組「リアリTV 最新科学 今だから分かった! 衝撃の事件・出来事に新事実発見」が6月13日(土)朝10:30から日本テレビで放送される。

テレビの最大の強みであり、テレビだからこそ伝えられる映像。その映像の持つ力を最大限生かし、さまざまな角度から真実を伝えていく。

中でも注目はテレビ界初の試みとして、スマートメディカル株式会社が開発した声から心の状態を分析する「こころコンパス」を使い、世間の注目を集めた記者会見を分析、表情とは裏腹な心の状態を読み取る。さらに小倉優子の“こりん星”発言の真相を探るべく映像を分析した後、本人が当時の心境を明かす。

古い映像を最新技術で鮮明化させることにより、当時は分からなかった真実に迫る他、4人のディレクターが膨大な映像をチェックし、これまでとは違った視点で'72年に起きた「あさま山荘事件」をひもとく。

この事件の中で犯人の母親たちが犯人に投降を呼び掛ける音声と、その思いが犯人たちにどう伝わっていたのか? 服役した一人を取材し、当時の心境に迫る。

また、当時たった一人で10日間実況中継こなした元日本テレビのアナウンサー・久能靖氏が、知られざるエピソードを語る。

その他、'68年に起こった日本初の劇場型事件「金嬉老事件」の人質の証言から、犯人が伝えたかったメッセージや誰一人として逃げ出そうとしなかった人質らの心境に迫る。

そんな新たな試みに挑む日本テレビの武澤忠チーフディレクターは、これまで情報番組やバラエティー番組の他、自身の母が被災してから生きる気力を取り戻すまでを追ったドキュメンタリー番組「リアル×ワールド ディレクター被災地へ帰る 母と僕の震災365日」などを手掛けてきた。その武澤チーフディレクターに今回の番組に掛ける思いを聞いた。

――この番組を制作しようと思ったきっかけは何ですか?

一つの物事を調べていく過程で、必ず今の時代につながるヒントがあるので、単に過去の事件や出来事を紹介するのではなく違った視点から見ることで、過去から何かを見いだして伝えていきたいと思ったので。

――この番組に限らず、番組を作り出す原動力って何ですか?

自分が感じたことを人に伝えたいというのが根本にあるので、ただ映像を見せるということではなく、見る視点によって見えてくるものも違うので、いろんな視点、角度から伝えたいなって思っています。取材を進める中で、昔は気付けなかったことに気付くことも多いので、そういった人間ドラマを掘り起こしていきたいからです。

――今回の番組の見どころをお聞かせください。

真実だからこその強み、映像の力、それこそがテレビの強みであると思っています。それは何年たっても変わらないものなので、若い世代の方には語り継ぐべきこととして、知っている世代の方には新たな発見感がある、そんな番組を目指して作りました。テレビマンとしての熱を感じてもらえたらと思います!