藤原紀香が中森明菜を熱唱! バスガイドの才能が開花

2015/06/23 17:00 配信

ドラマ

取材会に登壇した(左から)トリンドル玲奈、藤原紀香、山下健二郎

NHK BSプレミアムで7月10日(日)から放送される「ある日、アヒルバス」の試写会・取材会が行われ、主演の藤原紀香トリンドル玲奈山下健二郎が登壇した。

本作は40歳の葉月(藤原)が、15年勤めていた出版社の仕事を失い、7年付き合っていた恋人の浩介(山下健二郎)とも別れて、人生に行き詰っているところからスタート。

就職活動中、偶然都内周遊観光バス“アヒルバス”に乗り合わせた葉月は、そこでバスガイドをしていた夏美(キムラ緑子)の目にとまり、新人バスガイドとして第二の人生をスタートさせる。

制作統括の後藤高久氏は「今まで藤原紀香が演じていた役は大人の女で、クールな切れ者という役が多かったと思います。しかしこのドラマを見ていただいた方には『藤原紀香は実はこっち側の人間だったんだ!』と共感できるドラマになっているかと思います」と語り、演出の大谷健太郎氏も「今回のテーマは東京再発見ですが、ドラマの裏テーマは俳優さんの再発見です! まだ誰も知らない本当の藤原紀香がこのドラマで見られます」と藤原の新境地が開拓されたことを示唆した。

主演の藤原は「脚本を読んで、これはやりきらなければと気合を入れて現場に入りました。この作品でバスガイドの魅力や、こんな仕事だということをお伝えできたらと思います。私も東京に住んで20年になりますが、まだまだ知らない良いところがいっぱいあるんだなと撮影を通して思いました。撮影は過酷でしたがとても楽しかったです!」と振り返った。

また、葉月の指導役となる厳しい先輩・希子役を演じるトリンドルは「今まで演じたことのない役でした。年下だけどクールで。藤原さん演じる葉月に強く当たるシーンがありますが『もっと強くやっていいよ』と声を掛けていただいて、遠慮なく強くやれました(笑)」とエピソードを披露した。

葉月の恋人の浩介役を演じる山下は「普段はパフォーマーをしておりますが、今回の作品で役者としての僕も知ってもらいたいと思います。僕はあまり演技経験がないのですが、腹をくくって体当たりでやっていこうと挑みました。藤原さんとの共演は、最初はすごく緊張しました。どういうふうに一緒に作っていくか現場で悩んでいた時に『気にせんときーや、しっかりやってこう!」と関西弁で励ましていただいて、僕も関西出身なのですごく肩の力が抜けて、やりやすかったです。演技について他のこともフランクに藤原さんと話ができたので、そこでどんどん葉月と浩介の関係を築き上げることができたのでとても感謝しています」とコンビネーションの良さを語った。

また、1話で藤原が中森明菜の「DESIRE」を熱唱するシーンについて、「私のプライベートのカラオケを誰か見ていたのかなと思ったぐらい、自分のレパートリーに入っていた曲でしたのでまず驚きました。打ち合わせでもそんな話はしていなかったので。私が葉月の世代とドンピシャでしたので、あの歌がきたのかなと思いました。歌詞も見ないで歌えました!」と曲への愛着をのぞかせた。

また、“都内周遊観光バス”が舞台ということで、3人の東京のお薦めスポットについて藤原は「東京の下町です。柴又の商店街の方や門前仲町の方にとても温かく接していただいたので、大好きな場所になりました。柴又帝釈天の彫刻は素晴らしくて、またプライベートでも行きたいです」。

トリンドルは「吉祥寺がとても好きです。雑貨屋さんがいっぱいあって自然の食べ物も売っているところが好きです」。山下は「中目黒ですね。(山下が所属している)LDHの事務所があるので。2階のジムにぜひ遊びに来てください!」とアピールして会場を笑わせた。