来年度(平成28年度)前期の連続テレビ小説の制作発表会が東京・NHKにて行われた。タイトルは「とと姉ちゃん」、脚本は西田征史が務めることが発表された。
連続テレビ小説94作目となる本作は、“父親代わりの長女”・小橋恒子を主人公に、女ばかりの主人公一家が、戦前、戦後、高度経済成長期と激動の昭和を駆け抜ける年代記。幼くして父親を亡くした恒子は、母や2人の妹を支え、戦後の焼け野原の中、妹たちと出版社を立ち上げ、生活総合雑誌「あなたの暮し」を創刊する。
「暮しの手帖」(暮しの手帖社)と創業者の大橋鎮子氏などをモチーフにした、オリジナル作品。脚本を手掛ける西田は、ドラマ「怪物くん」('10年日本テレビ系)、ドラマ「妖怪人間ベム」('11年日本テレビ系)などで知られる脚本家。
そんな西田は、開口一番「朝ドラを書くのが脚本としての夢でした」と明かした。続けて「毎朝15分間、キャラクターのちょっとした日常を見せられるというのが、自分の書く世界とマッチしている気がしていました」と大役に自信を見せた。
制作統括の落合将チーフプロデューサーは、ドラマや映画の脚本にも触れた上で、「初監督作品の『小野寺の弟・小野寺の姉』('14年)を拝見して、西田さんのやりたいことの本質を見た気がしました。日常性や日々の暮らしの中で、笑いや泣きを描いていて、毎朝15分放送する朝ドラに合うのではないかと思い、お願いしました」と起用理由を語った。
気になるヒロイン役は、7月中に選考が行われるとのこと。西田は「熱血で家族を守ろうとするキャラクターなので、真っすぐさと猪突猛進故の不器用さを持った方だとうれしい」とコメントした。
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