新山詩織インタビュー(1)ギタ女は内気な女の子!?

2015/07/04 06:00 配信

音楽

“ギター女子”新山詩織が、ギターを始めたきっかけなどを語った

5月に開催されたライブイベント「EX THEATER TV presents n・g・g・f~new guitar girls fes.vol.2~」の模様が7月5日(日)に、CSテレ朝チャンネル1の音楽番組「EXシアターTV Live」で完全版として放送される。

そこで今回、「n・g・g・f~new guitar girls fes.vol.2~」に出演した新山詩織にインタビューを敢行。放送の見どころに加えて、話題になりつつある“ギター女子”について、そして自身の“ギター女子”としての歩みなどについて語ってもらった。

――初めに自己紹介をお願いします。

埼玉出身、19歳のシンガーソングライター・新山詩織です。'13年4月に1stシングル「ゆれるユレル」でメジャーデビューしました。

――どんなキッカケでアーティストを目指されたんですか?

中学1年生で軽音楽部に入って、エレキギターを始めました。学生時代はずっと趣味で、自分の中で一番楽しいと思えるのが歌って弾くことだったんですが、アーティストになりたい、ビッグになりたいっていう考えはありませんでした。とにかく楽しんでやっていました。

軽音楽部ではガールズバンドを組んでいて、いきものがかりさんやYUIさんの曲を演奏していました。学校の文化部発表会で披露するために練習をしていたんですけど、みんなが知っている曲をやろうと決めていて。部員もみんなYUIさんのようなアーティストを好きな子が多かったので。

――その後、アコースティックギターを始められたんですか?

中学卒業間近くらいからアコギも弾くようになりました。実は、それまではちょっと避けていた面もあって。エレキから入っちゃったから、指で押さえたときの力加減が違うので。

――そのころ、初めて曲を作ったんですよね?

それまで自分で曲を作るなんて絶対に無理だと思い込んでいました。だから、いろんなアーティストさんの曲をコピーしていたんですが、中学卒業前くらいに「だからさ」という曲ができて。その時も作ろうと思って作ったわけではなく、衝動的にその日の感情をそのまま出したら曲になったという感じでした。初めて自分の曲ができたこともあって、そこから歌詞も書くようになりました。

――その初めての自分の曲「だからさ」は、できた時に誰かに聞いてもらったんですか?

自分の中ではすごく達成感があったんですけど、まだその時は恥ずかしさがあって家族にも聞かせられなくて。自分でビデオに撮っておいてひそかに持っていました(笑)。

――その後、高校2年生の時に「Treasure Hunt ~ビーイングオーディション2012~」でグランプリを獲得されましたね。

中学校で軽音楽部に入り、本格的に音楽にのめり込んだのが、デビューにつながっています。最初は自分の声があまり好きになれなかったのですが、家で歌っていた時に母から「いい声だよね」と言ってもらえたのが新たな自信になって。それから本格的に歌うようになりました。オーディションの話を持ち掛けてくれたのも母で、その時に引かずに出してみようかなと思えたのが一番大きかったと思います。

「だからさ」という初めての自分の曲と椎名林檎さんの曲を歌って、初めて面と向かって知らない方たちに聞いてもらった上で、声も含めて自分のことをちょっとでも認めてもらえたのかなという感じがすごくありました。デビューまでの道のりはトントンと早かったような気がするけど、すごく濃い日々だったなとも思います。

――オーディションからデビューするまでに大変だった事はありましたか?

大人の方たちと接する機会が増えたことが大変でした。それまでは学校の先生や親くらいとしか接していなかったので、新しい人間関係で緊張感や不安がすごくありました。コミュニケーションを取るのが昔から得意ではなかったので、そういう面でもいろいろと考えるようになりましたし。でも、初期のころは本当に難しかったです。

――今では初対面の人と話すのも慣れましたか?

……だいぶマシになりました(笑)。

――では、デビュー時の事もお聞かせください。

'12年12月12日に「だからさ~acoustic version~」という曲と共に自分の存在が世に出る瞬間は、やはりうれしさがある分、緊張もかなりありました。

ニュースが出ると聞いていたので、その前日はずっと携帯電話を握り締めて…。アーティストデビューはとてつもなく心臓バクバクの状態で眠りに就いて、翌日は学校に行ってという感じでした。

――学校でも大騒ぎだったんじゃないですか?

自分が思っている以上にそんな事もなく(笑)。まだヒヨッ子だったので少しホッとしました。それがいいのかは分かりませんが…。でも、「そうだよな」「もっと頑張ろう!」って気持ちにはつながりました。

――そんなドキドキのデビューから現在まで順調でしたか?

いろんな壁にぶつかりながら、たくさんの人と出会って、いろんな出来事があって、1日1日が決して無駄にはなっていません。ちゃんと今にもつながっているなというのを、歌詞を書いていても、歌っていてもすごく感じました。とても濃い日々でした。

――2ndアルバム『ハローグッバイ』がリリースされましたね。どんなアルバムですか?

今までは割と自分の感情をストレートに出した曲が多かったんですけど、今回は友達など誰かを思いながら書いている歌詞が多いですね。「誰かを思う気持ち」をテーマとして書いたのですが、それが1曲ごとにこもっています。

これから20代に向かっていく今の自分の心境や思いを軸にして制作していったので、今の自分から見た学生のころの自分、友達に対する思い、応援してくれるファンの皆さんへの気持ちなどが入っているので、あらためて今の自分にとってもこれからの自分にとっても本当に大事な1枚になったと思います。

新山詩織インタビュー(2)ライブで知るギタ女の魅力へ続く。同記事は7月5日(日)の朝6時に掲載予定】

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