6月からリニューアルされた、CSテレ朝チャンネル1オリジナルバラエティー「○○万円あったら××できるでしょ?」で、MCを務めるドランクドラゴン・鈴木拓にインタビューを敢行。
リニューアルした番組のロケに参加した感想や、初めての単独MCをして周りの反響、“炎上芸人”と呼ばれることについてなど、余すところなく語ってもらった。
――6月7日の放送からリニューアルされ、“イケメン大図鑑”となりましたが、何度かロケをされての感想を教えてください。
まず先輩芸人の皆さんに見られたくないですね(笑)。僕がイケメンに「今ここでこうやったらウケたよね?」って、ダメ出しをしているので、先輩芸人がそれを見たときに、「お前ごときが何言ってるの?」となるんじゃないかなと、ビビっています(笑)。
大なり、小なりで言えば「芸人の先輩>鈴木拓>イケメン」なので、先輩に見られたらマズイでしょ?(笑) でも、もちろんつらいこともいっぱいさせられますけど、正直楽しいです。
僕がのさばっている感じが出るとマズいだろうなと思いますけど、この番組は楽しくのさばらせてくれる…。イケメンは笑いに関しては大学生のサークルのちょっとつまらないぐらい(のレベル)。この番組は、こうやった方が笑いが取れるよという言わばイケメンたちへのハウツーになっています。
――先輩には見られたくないとはおっしゃっていましたけど、相方の塚地武雅さんには単独MCの件を伝えたんですか?
相方とは最近全然会っていないんですよね。だからまだ言えてないかな。相方にもし見られたら「鈴木、お前がMCやるのは10年早くないか?」って言われる気がします(笑)。
――先ほどイケメンの定義のようなことをおっしゃっていましたが、イケメンたちの印象はロケ前とロケ後で変わりましたか?
ロケ始め、イケメンたちは大体変なポージングをして待っているんですよ。だから毎回「何だコイツ!」って思っちゃうんですけど、時間が経っていくと「みんないいやつなんだなあ~」って思います。表面上でもいいんです。中身はギトギトのイヤなやつでもいいんですけど、1日ロケをしていくと、大体がいいヤツだなあ、かわいいヤツだなあって思ってしまいます。
――イケメンにおもてなしをされる気分はどうですか?
まあ、普通だったら逆の立場ですからね。イケメンは常におもてなしをされているような人たちなので。この番組でイケメンにもてなされているときはいつも思うんですけど…って、今、僕にひどいことを言わせたい空気がまん延していますね!
僕もばかじゃないですから、気付きますよ。どうせここでヒドいことを言ったら、見出しに書くんでしょ?(笑) でも、あえて言いましょう。「ざまあみろ!」って思います(笑)。
気分いいですよ。イケメンにもてなされるのは。普段は女の子たちがイケメンをもてなしていますから。そのもてなされているイケメンにさらに僕がもてなされているわけですよ。僕がピラミッドの頂点に君臨しているんです。「ブス<美女<イケメン<鈴木」でしょ?
あと、こういうことを言ったらどんどん敵を作るんですけど、だいたい僕を批判するのはブスと小学生なんです。あいつら頭が固いから。ブスはとにかく僕みたいなやつが大嫌いなんですよ。でも、ブサイクな男の人ってそんなに僕のことを嫌わないんですよ。なぜなら「鈴木よく言った」と思ってくれるから。
この番組はイケメンがケチョンケチョンにやられているという珍しい構造になっていますからね。痛快だと思いますよ。こんなにイケメンを足蹴(あしげ)に扱って、イケメンをパシリに使う番組はないですからね。イケメンが一生懸命にやってきたのをダメ出しする。しかもダメ出ししているのが全員ブサイク(笑)。だからブサイクな人から見たら痛快ですよね。
――イケメンにおもてなしされてばかりですけど、普段はおもてなしされる側とする側、どちらが多いですか?
基本的にはもてなす側ですよね。僕はもてなされることがそんなにないので。はじめのうちはみんな気を遣って、「鈴木さん、鈴木さん!」と持ち上げてくれるんですけど、時間がたつと気が付いたらそいつらの方が上に立っていますから。
だから後輩たちでも、僕がいないところでは「鈴木」って呼んでいるらしいですし。一番ビックリしたのは、僕の次男が「鈴木」って呼び捨てするようになったことですかね。ある瞬間からみんな僕のことを超えちゃうんですよ。こっちは超えさせないようにするんですけどね。いや「俺、そういう感じじゃねえし」って、露骨にイヤな感じを出すんですが…。「やば!本当に怒らせちゃったかな」って空気を出すようにしますけど、なぜかみんなナメてかかってきますね。
――(笑)。では、何か具体的なもてなし方ってあるんですか?
僕は何でも言うこと聞きます。奴隷というか「あれ買ってきて!」って言われたら、何でも買ってきますし、「面倒くさいからこれやっといて」って言われたら普通にやります。それが巡り巡って今じゃ、炊事、洗濯、家事、ご飯を作るなどは家に帰ったら全部やらされてきました。
そういうところから始まっていますね。後輩もいろんな店に連れて行きますよ。でも大体もてなして、っていうか最終的に全部言うこと聞いて、結局は「あいつただのドMじゃねえか!」って思われておしまいです。こっちはもてなしているつもりなんですけどねえ。
妻は「いいよ、お前の好きなようにやりな!」って言うと、だんだん調子に乗ってくるんですよ。そうすると、妻は僕が何もできないやつだと思って変わってくる。「好きなようにやりな!」って言ったら最後、「あんたは自分で何も決められないんでしょ」となる。
いやいや、僕は今までもてなしのつもりで譲っていたんだけど…って悲しくなりますよね。「あたしがいないと何もできない」とか、「あんたと結婚したのはボランティアだ」とか、「お前の遺伝子を後世に残してやっただけでもありがたいと思え」とか、散々ひどいことを言われましたよ。
結局みんなそういうふうになるんです。って、これ何の話ですか?(笑)
【鈴木拓「炎上は全て狙い!でも、もうやらない」へ続く。同記事は7月19日(日)朝7時に掲載予定】
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