本日7月1日(水)に放送されるサッカー・リオ五輪最終予選強化試合「日本×コスタリカ」(テレビ朝日系)を前に、かつて若き日本代表として日の丸を背負い、オリンピック予選を戦いぬいた選手たちから応援コメントが届いた。
前園真聖は、今のU-22日本代表に向けて「僕らのときと違って『出場できて当たり前』というプレッシャーがあると思いますが、国を背負ってピッチに立っているんだという日本代表の誇りを持って自分たちのプレーを出してほしい」とコメント。
中村俊輔選手は今のU-22世代で注目選手について「FWの鈴木武蔵選手(アルビレックス新潟)は、日本人離れしたフィジカルは良いものがあると思う。ボールを取った後の速攻に移るときのポジショニングが良いですね。裏を狙えるポジションにいたり、ストッパーとMFの間にいたり、速攻で前まで持っていける速さと力強さ、大胆さは目を引くものがあります」と語った。
続けて「あと中島翔哉選手(FC東京)。小柄なドリブラーのああいう選手は歩幅とかステップが外国の大きな選手には合いづらくて、すごく効いてくるドリブルだと思います。逃げるドリブルもそうですけど、ペナルティエリア内での突っ込んだところでの細かいステップのドリブルは素晴らしい。海外でもプレーできるタイプ。いい選手だと思います」と、2人の名前を挙げた。
さらに「僕はオリンピックが終わって、まだ世界との差は同学年ではそんなにないと感じたんですが、そのあとフル代表に選ばれて、フランスと親善試合をして0-5で負けたんです。そこで『海外に出ないと遅れるな』と思いました。プレーだけでなく環境もそうですし、目の前でジダンやアンリやトレゼゲを見て『危機感』みたいなものが生まれました」と自身の経験を告白。
その上で「オリンピックではそこそこのプレーはできたけど、それをもっと察知しなくてはいけなかったかなと感じましたね。そういう意味では、オリンピックで同学年を相手にそこそこのプレーができたとしても、そのままでは今でいう香川選手(香川真司・ドルトムント)みたいにビッグクラブでは通用しないと思います。僕自身もそれができなかったからこそ、オリンピックでそういうことを感じてくれればと思います」と、若い世代にアドバイスを送った。
柏木陽介選手は「臆せずプレーする事が一番かな。緊張するかもしれないけど、日の丸を背負ってプレーできるという喜びを感じながらプレーしてほしいと思います」と温かいメッセージを。
香川真司選手は「若ければ若いほどいいのかなと感じますし、若いうちから世界の選手達と戦い、世界を知る事が大事だと思うので、どんどん世界の国々でサッカーをする事は良い事だと思います」と挑戦を勧め、「オリンピックへの切符を勝ち取ってほしいです。五輪は素晴らしい舞台だと思いますし、出て得るものがたくさんあると思います。僕たちはグループステージで敗退してしまったんですがロンドン五輪ではベスト4まで行きましたので、ぜひ、それを越えるチャンスだと思うので頑張ってほしいと思います」とエールを送った。
宇佐美貴史選手は「すごく頑張ってほしい。実は同学年の選手がいるんです、早生まれで遠藤航とか大島僚太とか。だからそういう選手たちが中心になって頑張ってほしいですし、世界で自分たちのサッカーをして魅了してほしいなと思います」と語った。
その一方で「あと8カ月生まれるのが遅かったら、自分も出られていたんだなと思う歯がゆさもありますね。1月生まれだったら出られていたんですよ(宇佐美は5月生まれ)。だから悔しさがあるんですよね。同い年の選手たちがオリンピックに出ているっていうね。しかもロンドンも悔しかったので。個人的な感情ですけど、それを同じ日本人として晴らしてほしいですね」と語りつつ、「もう一回出たいですね。オーバーエイジ枠で。8カ月のオーバーエイジ(笑)。もちろんチャンスがあれば、ですけど」と、出場への意欲を口にした。
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