声優・森川智之「ベッドシーンは実際にベッドで収録」

2015/07/01 19:26 配信

映画

森川は後日、レオン・ヴィタリから「日本語吹替え版が一番良かった」と言われ、収録に使用したマスクをもらったそうだ

トム・クルーズが、地上約1524mの高さを時速400キロ以上で飛ぶ軍用飛行機のドア外部に張りつき、侵入を試みるというアクションを自ら演じたことでも話題の『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』が8月7日(金)に公開される。

公開を前に、CS放送の洋画専門チャンネルザ・シネマでは「ガチ・アクション特集」と銘打ち、同作と同じクリストファー・マッカリー監督×トム・クルーズ主演の『アウトロー』(´12)など吹替え版の新旧アクション快作11タイトルを一挙放送する。日本語吹替え版でトム・クルーズ演じるジャック・リーチャー役を担当した声優の森川智之がインタビューに応じた。

同作はトム・クルーズ扮する、街から街へと放浪を続ける元米軍の秘密捜査官が、ある冤罪事件の真相に迫るアクション・サスペンス。森川に映画の印象を尋ねると「今までのトム・クルーズの作品とガラッと異なり、人間臭い等身大のヒーローが現れたなと思いました。いつもは想像もつかないような場所でミッションをこなしているので(笑)」と語った。

また、同作以外でも数多くの映画でトム・クルーズの声を担当している森川は、演じる上でのポイントを教えてくれた。「僕が一番初めに彼の声を演じたのは、スタンリー・キューブリック監督の『アイズ ワイド シャット』(´99)で、助監督のレオン・ヴィタリさんも同席しての収録でした。監督の演出やトムの役作りも間近で見ていた彼の要求は厳しいもので、ベッドシーンも実際にソファーベッド持ってきて、そこに寝かされ、『トムは横になってたんだから、お前も横になれ』って。仮面舞踏会のシーンでも実際にトムが使った仮面を被り、そこにマイクを仕込んで収録しました。トムがやっている事と同じことをやることで、彼の呼吸の仕方に意識を向けるようになりましたね。呼吸を合わせることで、うまくシンクロできるんです」と森川は声優としても開眼できた作品だったことを明かした。

最後に視聴者に向け、森川は「これほどまでに痛みが伝わってくる作品はなかなかないです。世の中の理不尽なこととか、嫌な事をジャック・リーチャーという新しいヒーローが一刀両断してくれる気持ち良さを感じてください!」とコメントした。