バスケットボール、サッカー、ボクシング、テニスと、世界中のファンを熱狂させるプロスポーツ。その中でも、第一線で活躍し続けるスタープレーヤーたちの姿を追ったドキュメンタリーが、WOWOWライブで7月5日(日)に放送される。
バスケットボールからはNBAで5度の優勝経験を持つコービー・ブライアントと、'13-'14シーズンのMVPに輝いたケビン・デュラント、サッカーからは“サッカー界の至宝”と称されるクリスティアーノ・ロナウド、ボクシングからは世界チャンピオン経験者のマイク・タイソン、イベンダー・ホリフィールド、バーナード・ホプキンス、テニスからは女子テニス界を10年以上も牽引し続けるセレナ・ウイリアムズ&ビーナス・ウイリアムズ姉妹が登場。
密着取材や独占インタビューから、世界の頂点で活躍することの厳しさと苦しさ、さらには彼らの激動の半生に迫る。今回、トヨタ自動車アルバルク東京に所属するバスケットボールプレーヤー・伊藤大司選手に、NBAのトッププレーヤーであるコービー・ブライアントの魅力について語ってもらった。
――まず、伊藤選手がNBAを観戦し始めたのはいつごろからですか?
「僕は小学校1年生のときにバスケットボールを始めたんですけど、そのころは本当に(マイケル・)ジョーダン、ジョーダン、ジョーダンの時代でしたね。そこにアレン・アイバーソンや、コービー・ブライアントが出てきて。コービーは髪形がだんだんアフロになったり、まだユニフォームも8番でしたね」
――'96年にNBA入りして以来、コービーはずっとロサンゼルス・レイカーズの中心選手として活躍していますね。そのころの印象はいかがでしたか?
「正直言うと、あまり好きじゃなかったんですよ(笑)。もちろん技術はあってうまかったですけど、昔のコービーには『俺はうまいから』みたいな感じがあったので、子供ながらに『クソー!』って思っていて(笑)。でも、自分が年齢を重ねて、バスケットに深く関わるようになると、コービーの凄さを改めて感じ取れましたね。また、コービーもベテランになってきて、若手選手に対するリーダーシップ、ベテランとしての存在感っていうのも凄いし」
――コービーの姿勢から、バスケプレーヤーとして学んだことはありますか?
「僕も高校、大学とキャプテンをやらせてもらったとき、コービーを見て、こういうチームの導き方、リードの仕方があるんだなって勉強させてもらいましたね。自分が一番練習するし、練習中もめっちゃ厳しい。ストイックで、チーム全員に厳しいんだけど、それ以上に自分に厳しいし、そういうところカッコいいなと思って。僕も出来るだけ自分に厳しくいこうとはしてるんですけどね(笑)」
――プレーヤーとしてのコービーを見たとき、その一番の魅力は何でしょう?
「プレーヤーとしての能力で一番すごいのは、やっぱり得点力だと思います。1人で81点獲った試合もありましたし、本当にシュートの鬼っていう感じで。中も外も同じくらいシュートが入るし、それと勝負強さもある。子供のころはコービーが嫌いで、逆のチームを応援するから『コービーにボール持たすな!』って思っていたんですよ(笑)。でもコービーのすごさが分かってくると、『これコービーどうやって決めるのかな』って楽しみになってくるんですよね。ノッている時は、『これ絶対に決める』っていうワクワク感があるし」
――伊藤選手は高校、大学とアメリカでプレーされていますが、やはりアメリカではコービーの人気は別格なんですか?
「アメリカではまさにスター選手だし、コービーの存在は非常に大きかったですね。ただ、高校時代は東海岸にいたので、僕の周りもコービーを嫌いな人が多かったです(笑)。やっぱりレイカーズは西側のチームだし、ちょうどレイカーズが連覇していた時だったので、周りも『コービーめ…!』という感じで(笑)。でもやっぱり凄いから、『おー!』って称賛しちゃうみたいな(笑)。敵チームとしても盛り上げられる存在ですからね。僕の中でマイケル・ジョーダンは一番上の、呼ばれている通り“神様”みたいな存在。その次のレベルにいるのがコービーなのかなって思います」
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