NHK BSプレミアムで8月4日(火)から放送されるプレミアムよるドラマ「オンナミチ」の試写会・取材会が同局で行われ、主演の片瀬那奈と徳重聡、合田雅吏、渕上泰史が登壇した。今回京都での舞台公演のために出席できなかった渡辺えりは、“等身大パネル”での出席となった。
本作は、人生に悩む32歳の梨花(片瀬)の元に、20年後からやって来たという未来の梨花(渡辺えり)が現れて、一緒に人生を見直し始めるというストーリー。
今回、ドラマ初主演となる片瀬は「片瀬那奈、そして渡辺えりさん…こうなるか、と(笑)。驚かれたと思います。えりさんとは一緒の人物を演じるに当たって、どう演じようかという話はそこまでしていませんが、不意に出る口癖や動作などが自然と似てきました。
梨花は一生懸命生きる女性です。私も梨花と年齢が2歳しか違わず、同世代なので職種は違えど思いは痛いほど理解できます。女性はもちろん、男性もいろんなタイプが登場しますので、見本にしてみたり置き換えてみたりして楽しんでほしいです」とアピール。
片瀬演じる梨花の上司・小谷地を演じる徳重は「小谷地は梨花の仕事の手柄を横取りし、独り占めし、ひどい男です(笑)。そんなひどい男を演じさせていただいて、非常に毎日が面白かったです」と“Sっぷり”をのぞかせた。
合田は「二つ注目していただきたいところがありまして、今回演じるのはライターの太田という、難のある男です。梨花を振り回してしまいますが、その難の部分は自分はすごく納得でき、女性スタッフは納得できないと意見が分かれました。
ですのでぜひ夫婦やカップルで見て自分のところはどうかと話してほしいです。もう一つは主演の片瀬さんです。これだけ美人で、明るくて、スタイル良くて。こんな人を嫁にできたらいいなと…。僕は既婚者ですが、結婚していなかったら、『ぜひ!』と言っていました」と隣の片瀬に告白し、片瀬の目を丸くさせていた。
淵上は「10年ヒモという役です…。これまではそんなにドラマの経験がなく、アングラな映画を少しずつやってきましたが、結構こういう役が多いです(笑)。撮影初日で中野のフィギュアショップの前で、マサオの撮影をしていると、出勤途中の方々が笑う、スタッフも笑うという…。でもこれで結果が出れば役者人生も良い方向に進むと思います」と吹っ切り、笑顔を見せた。
また渡辺からのメッセージも届き、「台本を読み、思わず泣いてしまいました。女性の仕事場での苦労、友情と恋愛、誰もが苦しんできた問題に対して人生の先輩である自分自身が助言し、励ますという、リアリティーのあるファンタジーだと思います。ほとんど泣きながら撮影した印象です。
私も過去に出掛けて、自分を抱き締めたい衝動に駆られました。片瀬さんはある外国の映画スターに似ていると思い、名前を調べて本人に見せたら、こんなに美人ではないですよと謙虚に言われてかわいかったです」とエピソードを語った。
片瀬は「撮影当初から似ていると言われていて。でも渡辺さんはとにかく名前が思い出せず、『誰だっけ』と。2週間くらいたってから『思い出したの!』と言って、まさに写真を見せようとしていただいた時に『忘れちゃった』となって、結局画像が検索できず、撮影が終わる1日前に『やっと思い出した』と画像を見せていただきましたが、結局私が名前を忘れてしまいました。今となっては、真相は闇の中です(笑)」と発言。渡辺自身ももう名前を忘れてしまったとのことで、渡辺の天然エピソードが披露された。
連続ドラマ初主演について片瀬は「初主演なので、座長として引っ張っていくために、普段はうるさいと怒られるくらいしゃべって楽しくやるのがモットーですが、今回はそれを封印してみようとやってみました。でも、2分で駄目でした(笑)。女優っぽく…芝居に集中しているぞ感を出していこうかと思いましたが、結局普段通りになりました。人は変わらないものですね…」と発言し、会場を笑わせた。
制作統括の磯智明氏は「NHKがこの夏、勝負作であると自信をもってお送りするドラマです。片瀬さんがなぜ渡辺えりさんになってしまうのかというところがギャップであり、本作のみどころですが、見続けているうちにこの二人は一緒の人物だったんだなと納得でき、二人を応援したくなるドラマになっています」とあいさつ。
制作統括の佐野奈緒子氏も「このドラマは人生の中でも大切な選択を次々と、いっぺんにしなければならない中、頑張っている30代、40代の女性たちへの応援歌です。今回のドラマでの片瀬さんは、女優・片瀬那奈史上、ナンバーワンの作品になったと思います」と自信を見せた。
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