“野原ひろし”でお馴染、声優・藤原啓治の吹替極意!

2015/07/23 13:02 配信

映画

収録では『アイアンマン』(´08)のロバート・ダウニー・Jrの吹替えから『ダークナイト』(´08)のヒース・レジャーへ瞬時に声を変えた藤原啓治

CS映画専⾨チャンネル・ムービープラスでは、昨今話題の吹替声優に注目し、彼らにフィーチャーした新企画「吹替王国」を立ち上げる。記念すべき第1弾では「クレヨンしんちゃん」のお父さん、野原ひろし役や「鋼の錬金術師」のマース・ヒューズ役でお馴染みの藤原啓治を特集。アニメだけではなく、洋画の吹替えも数多くこなす彼の出演作『アイアンマン』(´08)や『ダークナイト』(´08)、「シャーロック・ホームズ」シリーズ2作品を8月1日(土)に一挙放送する。

今回、新企画「吹替王国」のCMナレーションも、それぞれの作品の役になりきって務めることになった藤原。収録後に吹替えの極意をうかがった。

――収録では『ダークナイト』(´08)の悪役ジョーカーを演じるシーンもありましたが、久しぶりに演じた印象はいかがでしたか?

ジョーカーはちょっと変わっているので、口をもごもごさせたりして妙な顔になるんですよ。もごもご感を出すために舌を縦にして、口はあまり開かないで、たどたどしい感じを出しました。舌打ちをするシーンがたくさんあったら、収録されたCM映像にはもっと凄い顔が映ってしまったんじゃないかと(笑)。

――アニメと映画の吹替えで異なる点はどのようなところですか?

アニメだとキャラクターを作り上げると言う点でオリジナリティーが出せるのですが、吹替えの場合は、もともとの映画の面白さがあるので、実際に演じている俳優さんの演技をなるべく再現することに注意しています。実写だと俳優さんたちの細かい表情があるので、それをきちんと日本語のセリフの中に、混ぜ込むように心がけています。

――映画を吹替えで見る際にどんなところを見てもらいたいですか?

自分なりの思いで演じているところはあるにせよ、素直に作品そのものの魅力を感じて欲しいですね。演じた役者さんがステキに見えたら一番ですよね。彼らのお芝居とか魅力とかの再現に注力し、我を通さないというところが吹替えの矜持ですね。今回放送される作品は、映画としてとても面白い作品なのでぜひ楽しんでいただきたいです。