衛星放送アワードで、欽ちゃんが“密着取材”に感動!

2015/07/23 17:46 配信

芸能一般

サプライズで登場した萩本欽一

7月22日(木)、BS・CSで放送される有料・多チャンネル放送局がつくるオリジナル番組を表彰する「第5回衛星放送協会オリジナル番組アワード」が都内で開催された。

地上波では見られないような、各チャンネルの個性を生かした番組で競うこのアワード。2014年4月から今年3月の間に放送された125作品の応募作品から、第一次審査・最終審査を経て、各部門の受賞作品と、今年初めて創設された特別賞・大賞が発表された。

「特別賞」は、錦織圭らが活躍するテニスの中継で話題になった「株式会社GAORA/株式会社WOWOW」が受賞。錦織はビデオメッセージで「僕もこれからも頑張るので、もっともっと多くの人にテニスの楽しさを伝えてほしい」とコメント。松岡修造もビデオで登場し「地上波がテニス放送を縮小する中、GAORAとWOWOWはネバーギブアップで続けてくれた!」と感謝の言葉を熱く語った。

「オリジナル番組賞 ドキュメンタリー番組部門」の表彰では、最優秀賞を受賞した「ノンフィクションW 萩本欽一 73歳 覚悟の舞台へ―」(WOWOWプライム)に出演した萩本欽一がサプライズで登場。表彰をうけていた三ツ木仁美ディレクターが驚く中、「ドキュメンタリーって、出た人は後悔するもんだと思ってた。(賞を)とっちゃったってきいて、(目立つから)嬉しくなかったよ」と笑わせた。萩本の舞台製作に密着したドキュメンタリー番組に、審査委員長の作家・吉岡忍は「コメディアンとしての萩本欽一さんのひたむきさを浮き彫りにしている」と絶賛。萩本は、「この批評を聞いていい気持ちになって、今日は来ようと思ったの」と上機嫌に。三ツ木ディレクターらスタッフには「完全密着されて、彼女たちの笑いに対する愛情がわかった。感謝したいね」とねぎらった。

「オリジナル番組賞 ドラマ番組部門」の表彰には、最優秀賞の「闇の狩人(前後篇)」(前篇:BSスカパー! 後篇:時代劇専門チャンネル)の主演、中村梅雀が登場。「一度はだめかも知れないと思ったほど、みんな苦労して(作品を)つむぎ上げた。本っ当にうれしい!」と喜びを伝えた。

初めての「大賞」は、「TMSアニメ50年のDNA」(アニマックス)が受賞。アニメ制作会社トムス・エンタテインメントの50年を振り返ることで、日本アニメの根源を探るその内容に、審査員の放送作家・石井彰氏は「大好きなアニメの見方が変わるほどの発見の連続だった。数多くの先人達の証言がものすごくおもしろい。歴史の貴重な記録になる」と評価。

ほか、計7部門の最優秀賞を発表。審査委員長の吉岡は「一つ一つのチャンネルが自分達のやるべきことを強く意識し、工夫をして、作ることにまい進している。熱意を感じることができました。さらに努力して、多様化していってほしい」とエールを送り、「今夜はぜひおいしいビールを飲んでください」と締めくくった。