ドラマ「表参道高校合唱部!」(毎週金曜10:00-10:54TBS系)の出演者にリレー形式でインタビューをするSmartザテレビジョンオリジナル連載企画。
第3回の前編では、転校生の真琴(芳根京子)のことが気に入らず、取り巻きの生徒と邪魔ばかりするクラスの支配者・谷優里亞を演じる吉本実憂を直撃!「見ている方が思う悪女を超えていきたい!」と宣言する吉本に、役どころなどを語ってもらった。
――演じる優里亞の役どころについて教えてください。
優里亞は、“スクールカースト制”の中で1軍の位置にいる女の子で、芸能活動もしています。(自分で)「谷優里亞」を完璧に作り上げていて、完成された優里亞にクラスメートは寄ってくるんです。
でも、真琴は何にも自分を作り上げていなくて、全てをさらけだしているのに周りが集まってくることをすごくうらやましいと思っています。そのうらやましさからイライラしてしまい、(真琴を)いじめてしまうんですよね(笑)。本当に悪い女の子です。
――優里亞には、学園ドラマに必ずいる「悪女」のイメージがあります。
私もこれまで見てきた学園ドラマを思い返してみて、(優里亞のようなキャラクターは)必ずいるなって思っていました。きっと視聴者の方もそう感じると思います。
第1話から、里奈(森川葵)をビンタしてしまうし(笑)。悪いことばかりしているので、いっそのこと視聴者の方が思う「悪い役」を超えたいです!
――実際に“いじめっ子”の優里亞を演じてみていかがでしょうか?
優里亞を演じることは、自分との戦いだなと思います。最初は気付かなかったのですが、優里亞はすごく意地悪だけど、悩みも抱えているんです。優里亞を演じてみて、誰にだって悩みがあるんだなと、気付かされましたね。
――優里亞を演じるに当たって心掛けていることはありますか?
優里亞は、目と口が違う表情をしているという部分を伝えたいと思っています。例えば、口では笑っているけど、目は笑っていない部分や逆に目では笑っているけど、口は笑っていないというふうに演じてみたいとスタッフさんに相談をしました。
――撮影が始まって1カ月ほどたちましたが、現場の雰囲気はいかがでしょうか?
これまで同世代の方と一緒にお芝居する機会がなかったんです。もちろん学園ドラマに出演するのも初めてで。
今までベテランの方が多い中、先輩方のお芝居を身近で見て学ばせていただいていました。
同世代の方が多いと、休憩中に「次のシーンではこうしてみたいなぁ」といったお芝居の話やくだらない話も出るし、今までとは違った経験ができていますね。
――撮影現場で印象に残るエピソードがあれば教えてください。
優里亞は1軍に所属していて、さらに意地悪な性格だからか、みんなから「優里亞様」って呼ばれているんです! 言われ始めたころは、「本当にすみません!」って謝ることが多かったのですけど、最近では「優里亞様どうぞ~」って言われると「ありがとうございます」っていうふうに受け入れるようにしていますね。そこまで悪い気はしていないので(笑)。
あと合唱練習では、音程を気にし過ぎてしまうことがあるんです。みんなで音程を合わせることをメーンに練習をしている時に、その様子を見ていた城田(優)さんが「音程も大事だけど、歌詞の意味を考えている?」ってアドバイスをしてくれました。
そのころ、制作発表会で披露した「翼をください」の練習をしていて、歌詞の中にある「翼がほしい」っていうフレーズに対して、城田さんが(私たちに)「何が欲しい?」って言い続けてくれたんです。そのおかげで、本番の時はそのフレーズが頭に残っていて、「私は翼が欲しいんだ!」っていう気持ちを乗せて歌うことができて助かりました。本当に先生のようです!
――制作発表で披露した合唱から皆さんのチームワークの良さを感じました。
リハーサルの時は、私たちの目の前にスタッフさんがたくさんいらっしゃって、それだけでも緊張していましたが、本番になるともっと多くの方が見に来てくださって…。すごく緊張はしたんですけど、気持ちが良かったですね。
【オモ高訪問】吉本実憂「悩みが和らぐ作品にしたい」に続く
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