声優が語る 名作「X-ファイル」はツッコミどころ満載!

2015/07/31 18:40 配信

芸能一般

小杉(写真左)はモルダー同様に超常現象に興味があるらしく、不思議な体験談を暴露すると、相沢(写真右)も興味深そうにうなずいた

13年ぶりに新シーズン製作が決定して、再び話題沸騰中のドラマ「X-ファイル」。CS放送FOXCRIMEが8月1日(土)よりFOXクラシック 名作ドラマとして生まれ変わり、同日先行放送をすることが分かった。また、4日(火)からはシーズン1がスタートする。シーズン1の放送当時、吹き替えを担当した声優の小杉十郎太(モルダー役)と相沢恵子(スカリー役)が会見を行った。

X-ファイルとは、 UFO、UMA、超常現象、オカルトなど科学で証明出来ない特殊なケースの未解決事件に挑むFBI捜査官・モルダー(デイビッド・ドゥカブニー)とスカリー(ジリアン・アンダーソン)の活躍を描いた大ヒットSFドラマ。

改めて作品の魅力を聞くと小杉は「それまでのドラマはどこかで話の着地点があるけど、X-ファイルは未解決だからそれがない。だから、モルダーやスカリーと一緒に謎解きをしていく楽しさがありましたね」と振り返る。

相沢は「アメリカで作られたものだからこそ“実在するファイルなんじゃないか”とか、“アメリカが何か企んでいるんじゃないか”と思えてきちゃう。約20年前の作品だけど、映画のように丁寧に作ってあるので、特撮を今見ても見劣りしないんですよ」とクオリティーの高さをアピールした。

また、それぞれのキャラクターの魅力として「スカリーは、すごく母性本能がある。頭が良くて表情が豊かじゃなくても、根っこにそれがあるから冷たい女性にならないのが魅力。超常現象を信じないことはあっても、自分が体験したことは受け入れるから、柔軟な人だと思う。あと、どっしりと落ち着きがあるから、風船みたいに漂っているモルダーと2人で一つの相棒になれたんだと思うし、モルダーじゃなかったら弱いところを見せなかったかもしれないですね」と話す相沢。

一方の小杉は「モルダーは全く自分を飾らないし、周りからどういうふうに思われるか全く気にしない。非常に探究心がある。女性に興味がない。そういう人なんですよ(笑)」と話す。

続けて「モルダーの第一印象は“変な奴”(笑)。オタクっぽいし、周りとのコミュニケーションも取らない。扱いにくい奴だと思っていました。でもディレクターから、あんまり演技しないでくれと言われたんですよ。それで困った挙句に、内面から出てくるモルダーっぽさを表現しようとした。そうしてやっていくうちにそれなりにモルダーが僕を侵食してきて、役に近づけたのかも」と演技の壁を乗り越えていたことを明かした。

最後に、見どころとして小杉は「昔見ていた方も初めて見る方も、主役の2人と一緒に真実を探しにいきましょう!」とコメント。相沢は「話の展開と2人の不死身さにツッコミを入れながら見てもらいたいです(笑)!UFOや怪物、エイリアンなど、さまざまなタイプの未解決事件を楽しんでください」と締めくくった。