毎週木曜に放送中の武井咲主演ドラマ「エイジハラスメント」(テレビ朝日系)で、総務部所属の“総務の王子様”井川優を演じる瀬戸康史にインタビューを敢行した後編。今回はタイトルにちなんで「エイハラ」について、内館牧子脚本の魅力について、第5話の見どころについて語ってもらった。
【“エイハラ”瀬戸康史「女性に嫌われても仕方ない」より続く】
――タイトルが「エイジハラスメント」。あまり聞きなれない言葉なのかなと思いますが、この言葉はもともと知っていましたか?
全然知りませんでした。もちろんいろいろなハラスメントがあるということは知っていましたが、「エイジハラスメント」というのは初めて聞きましたね。でも、よく考えてみると自分もそれを受けているのかなと思ったり、もしかしたら自分がしてしまっていたりするのかなと思うことはあります。そう考えると知らなかっただけで、実は割と身近にあるものなのかなと、ビックリしました。
――ドラマの撮影に入ってから、身近なハラスメントを意識しますか?
意識はしますが、そこまで過敏になり過ぎても気持ち悪いですよね。ただのクレーマーのようになってしまうでしょうし、だから僕は今の生活スタイルは全然変えていません。でも、女性の立場で言えばいろいろなハラスメントが報道などで取り上げられるようになって、少しずつ過ごしやすくなっているのかなと思う時もあったり。
――確かに自然と浸透していますよね。
ですよね~! 例えば、今の時代の感覚では部活の先輩から後輩への指導がパワハラのように捉えられたりしますけど…、僕はパワハラではなく先輩からのありがたい指導だと思って成長してきた部分もあるので、一概に悪いとはいえないんですよ。ハラスメントという言葉は、現代社会では当たり前のように使われていますが、ハラスメントをされているか、しているかというのは気の持ちようといってしまえばそれまでなのかもしれません。難しいですね。
――では、このドラマを描く内館牧子さんの脚本の魅力はどこですか?
「五寸くぎぶち込むぞ!」というせりふが毎回出てきますが、あの言葉はすごく衝撃的でしたね~。今までいろいろなドラマの脚本を書いてこられた方だからこそというか、いろいろな人生経験をされてきたからこそ出る言葉なのかなと思いました。最初、五寸くぎってどんなやつだったかな?って考えちゃいました(笑)。なかなか聞き慣れない言葉なんですけど、言われた方は心臓にくぎがメリ込んだような衝撃を受けると思うので、内館さんの狙いはそういうことなのかって感心しました。しかもこのドラマではそれをかわいい女子が言うところがすごいですよね! あと、男の駄目な部分や、女性の苦しみをうまく書けるところも女性の脚本家さんならではなのかなと。それも人生経験といってしまっていいのかは分からないですが…。内館さんの台本はとてもリアルだなと思いました。
――夏真っ盛りですが、この夏挑戦したいことは?
山登りがしたいです。僕、富士山には10代のころに一度登ったことがあるんです。その時には、登っている最中はとてもきれいな青空で、8.5合目くらいまで登って一泊しました。そして深夜2時くらいに起きて、また頂上を目指しましたが、その時には豪雨になっていて…。「これ、ご来光は見られるのかな~?」と不安に思いながら登り続けたんですが、そのまま雨が降り続けてしまってご来光も見られず、下りました。
そしたら下っている最中にまた晴れるてくるというツキのなさ(笑)。何のために登ったんだろうな、っていう苦い経験をしました。今回は富士山とまでは言わないですが、高尾山とか、そのくらいの大きい山に登りたいです。仲良くさせていただいている俳優の高橋一生さんが何度もいろんな山に登っている方なので、一生さんと一緒に登ってみたいなって計画しています。
――結構アウトドアはお好きですか?
好きですよ。体を動かすことは大好きですから。最近は全然どこにも行けてないので、残念ですが…。でも、休みがあったらぜひ思いっ切り体を動かすことをしてみたいです。
――では、最後に8月6日(木)放送の第5話の見どころを教えてください。
5話は「エイジハラスメント」というタイトルがふさわしい、「昭和のオヤジVS現代の若者」の回です。ジェネレーションギャップによる考え方の違いが描かれるので、そこが見どころだと思います。僕はギリギリ昭和生まれなので、どちらにも共感できるんですよ。
でも、井川は典型的な現代っ子なので(笑)、割と平気で「昭和オヤジの考え方は古いんすよ!」って言っちゃうんです。でも、本当にタイトルにふさわしい回になっていると思いますので楽しんでもらいたいです。もしかすると僕は昭和生まれの方に嫌われるかもしれないですけど、役で嫌われるなら演じる身としては勝ちですよね。
英美里が「私ももしかしたらエイジハラスメントをしているかもしれません」と考えさせられる場面もあるので、そこで各世代の人たちの気持ちを中和してくれるんじゃないですかね。いずれにしても、いろんな世代の人に見てもらいたいですね。
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